宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」道場長による武道コラム - サムライハートSamurai Heart。私達は、合気道の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細は、合気道元徳会のホームページをご覧ください。

2019年1月27日日曜日

【新版】合気習得への道―佐川幸義先生に就いた二十年

 「【新版】合気習得への道―佐川幸義先生に就いた二十年」が発売されました。
 
 
 旧版は持っていますが、重要な「合気について」の章が改稿されたと聞き早速注文!。
 
 
 なお、旧版との違いは、以下の通りです。
 
 
①「合気について」を改稿
 
②新章追加
 
③佐川氏語録を追加
 
④未公開を含む写真50枚追加
 
 


 合気道家にとって、なにか鼻につく文章が残念なのはあい変わらず(笑)ですが、そんなことより最も気になっていたのは以下の点‥。
 

 旧版では、合気について、「合気とは、人体の防御システムのスイッチを切る技術」と書かれていましたが、この点がどう改稿されたのか‥、ということ。


 結論から言うと、このことについて特に否定はしていませんが、「この点にこだわるのもいかがなものか‥」というスタンスの変化があったようです。‥あとは特に重要な変更点はなし。


 それから、津本陽氏の「深淵の色は‥佐川幸義伝」の書評でも書きましたが、易について随分とページを割いて書かれています。しかし、受け取り方によっては誤解を招きそうです。


 私も易については随分と学んできましたので、さほど気になりませんでしたが、このような世界にアレルギーのある方は、不快に思うかもしれません‥。きっと編集者も悩んだのではないでしょうか。


 ちなみに勉強になるよい写真がより多く掲載されています。
 

 最後に、「合気とは大自然との調和である」というのが結論‥。この点だけで言えば、合気道も大東流も到達点は同じであるとということだと思います。


 結局のところ、日本武道の神髄は、「大自然との調和」なのでしょう。


〇以下は参考です。


カラー口絵 佐川幸義先生演武写真


第一章 佐川幸義先生演武写真集


第二章 数学の研究と合気修得に明け暮れた日々 


第三章 大東流合気武術 佐川幸義先生 


第四章 佐川先生の顕彰碑と津本陽氏の遺作 『深淵の色は 佐川幸義伝』


第五章 合気について


第六章 佐川幸義先生の修行時代―― 実弟・佐川廣氏談


第七章 佐川幸義先生 語録 


第八章 思い出アルバム
佐川先生のご家族 / 在りし日の佐川先生 / 佐川先生と共に



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2019年1月7日月曜日

稽古は合気(剣道時代平成31年2月号)

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
 
 
 さて先日、フラッと立ち寄った本屋で「稽古は合気(剣道時代平成31年2月号)」の文字を発見! 早速購入しました。
 
 


 
 合気とは、合気道で全世界に有名になりましたが、元々は剣術用語です。
 
 
 このようなことから、剣道における合気について、様々な剣道家の方に直接伺ってきましたが、現在まで腑に落ちる答えをいただくことができませんでした。
 
 
 また、合気について論じた書籍・文章は少なく、研究家としては資料不足に悩まされてきました。
 
 
 しかし今回のこの特集で、高名な剣道家の林邦夫範士範氏八段ほか多数の先生の解説が掲載されており、たいへん勉強になりました。
 
 
 さて、詳細は省きますが、林先生によると、
 
①合気とは相手と気を合わせること。
 
②相手と自身の間合いにおける感覚的な技術
 
③※相手と気を合わせ一つになる技、さらに相手の力に合わせる術
 
 
 ‥と表現されています。
 
 
 また、林先生は、「合気の必要性を感じたのは、40歳代後半の八段審査を受信する頃」のようで、結局、正しい基本と理合が身につき、それから一つ上の剣道を目指すために必要な心的技術と理解されているようです。
 
 
 そして重要なのが、「合気の稽古は、見事に打つことができますが、見事に打たれることもあります。理合を知っている剣士には有効でありますが、理合いを知らない剣士には通用しないのです」との言葉‥。
 
 
  そこで、新陰流の理合「活人剣」と「殺人刀」を応用し、理合を知っている者には「活人剣」で、理合を知らない者には「殺人刀」で対応するようにしたとのこと。
 
 
 結局のところ、合気になる者には「活人剣」で、合気にならない者には「殺人刀」を応用したのでしょう。
 
 
 剣道では、相手の気の動き「気の方向性」を感じ、そこから打突の機会を見出すものですが、その機会を見出すタイミングを計るため、合気、つまり気を合わせます。このような理合では、確かに上記の戦法が有効になることでしょう。剣道の世界ではそうなると思います。
 
 
 しかし、体術の理合ではイメージしにくい‥。
 
 
 ただ、合気道、大東流の合気も「相手と気を合わせること」に変わりはありませんし、合気道開祖植芝盛平先生や大東流の佐川幸義師範なども同様のことを話されている。出発点は同じはずです。
 
 
 結局、剣術と体術では異なりますが、この剣術の合気をさらに深めたものが、合気道や大東流の合気だと思います。
 
 
 ‥年始早々、よい研究資料が手に入りました。
 
 
 ありがたい‥。
 
 
 興味のある方はぜひお早めにご購入ください。
 



 【リンク】
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