「戦氣」(せんき)。
宮本武蔵の書が有名ですね。
戦いに臨んだときの気迫を表現している言葉と言われています。
武蔵の書は、この戦氣の後に「寒流帯月澄如鏡(かんりゅうつきをおびてすむことかがみのごとし)」という唐代の詩人白楽天の詩の一句を付け加えています。
冷たい冬の夜、川面に映る月が鏡のように澄みわたっているという意味でしょう。きっと、澄みわたる心の状態が戦気に通じるといった意味で書かれたのでしょうね。
いわゆる合気道における「すみきり」の境地。
この置物は、書道家の押川仁さんから道場開きのお祝いにいただいたお気に入りの品です。
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宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」道場長による武道コラム - サムライハートSamurai Heart。私達は、合気道の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細は、合気道元徳会のホームページをご覧ください。
2017年5月29日月曜日
武道的思考
この本の著者である内田樹さんは、合気道の多田宏先生の門下で神戸女学院大学名誉教授の方です。
「何かためになる本ないかなー」と書店で探していたときに偶然見つけた本。
自身のブログを本にしたようで、視点が少し異なるので、少々違和感を覚えることもありましたが、堅苦しくなく楽しく読める珍しい武道本です。
興味のある方はどうぞ。
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「何かためになる本ないかなー」と書店で探していたときに偶然見つけた本。
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2017年5月22日月曜日
男の順序
写真は薬丸(野太刀)自顕流の立木(横木)、薩摩と聞くと思い出します。
薩摩の訓え ~ 男の順序
一 何かに挑戦し、成功した者
二 何かに挑戦し、失敗した者
三 自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者
四 何もしなかった者
五 何もせずに批判だけしていた者
同じ九州人だからなのでしょうか?
このランク付けには納得!です。
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薩摩の訓え ~ 男の順序
一 何かに挑戦し、成功した者
二 何かに挑戦し、失敗した者
三 自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者
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五 何もせずに批判だけしていた者
同じ九州人だからなのでしょうか?
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2017年5月15日月曜日
タイ捨流の哲学「三世一貫の理」
参考までにタイ捨流剣法の哲学を一つ紹介します。
それは、「三世一貫の理」というもの。
多分、タイ捨流の歴史において初めて発表するものだと思いますが、たいへん重要な内容ですので、ぜひ覚えてください。
きっと、人生において何か重要な判断をしなければならない時の指針になると思いますよ。
なお、タイ捨流等の伝統武道、若しくは古武道と言われるものには、生死の境を垣間見た先人たちの素晴らしい教え、哲学、智慧が残っていることに驚かされます。
私もずいぶん助けられましたし、今も助けられています。
内容については、多少宗教哲学的になります。
なお、このような話にアレルギーがある方もいらっしゃるとは思いますが、そのような方には必要のない教えですので、ここから先は読み飛ばしてください。
さて、「三世一貫の理」とは何か?
「人は必ず死ぬ『生き物』である。
人とは、物質体と意識体、つまり『肉体と意識体(魂・心)』それぞれ存在する次元の異なる世界を越えて合一したものであり、死とはその物質体のみが消耗しつくした状態のことをいう。
物質体は、有限な存在で所謂消耗品である。
意識体は、人の死と共に亡くならない無限な存在である。
この意識体(魂)は、自我滅却を目的とした経験を積むためにこの人間界に修業に来るが、有限な存在の物質体(肉体)が消耗しつくし死を迎える。
意識体は、『一般的に』来世へ向かうために一旦は中間世へ向かい、その後来世へ生まれ変わる。
『一般的に』と表現したのは、人間界の修業が完了した人は、生まれ変わる必要がなくなるためである。
次に『過去世-現世-来世』、若しくは、『現世-中間世-来世』のことを三世という。
この法則を理解し、人生の判断基準の一つとして活用して、三つの世を一貫して生きることで初めて正しい人生を生きぬくことが可能になり、真に生き生きとした人生、前向きで積極的な人生を歩めるようになる。
この法則・原理を理解し、人生を達観しなさい。」
‥ということ。 このことを『三世一貫の理』といいます。
信じる、信じないは皆さんの自由です。
なお、合気道開祖は、「この合気道において禊をし、精神の立て直しをするのです。『この肉体は黄金の釜』であります。霊魂をつくり直すことができるのです。」と話されています。
人間界に修業に来た魂を練り直すために必要な肉体のことについて、このように表現されたのだと思います。
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多分、タイ捨流の歴史において初めて発表するものだと思いますが、たいへん重要な内容ですので、ぜひ覚えてください。
きっと、人生において何か重要な判断をしなければならない時の指針になると思いますよ。
なお、タイ捨流等の伝統武道、若しくは古武道と言われるものには、生死の境を垣間見た先人たちの素晴らしい教え、哲学、智慧が残っていることに驚かされます。
私もずいぶん助けられましたし、今も助けられています。
内容については、多少宗教哲学的になります。
なお、このような話にアレルギーがある方もいらっしゃるとは思いますが、そのような方には必要のない教えですので、ここから先は読み飛ばしてください。
さて、「三世一貫の理」とは何か?
「人は必ず死ぬ『生き物』である。
人とは、物質体と意識体、つまり『肉体と意識体(魂・心)』それぞれ存在する次元の異なる世界を越えて合一したものであり、死とはその物質体のみが消耗しつくした状態のことをいう。
物質体は、有限な存在で所謂消耗品である。
意識体は、人の死と共に亡くならない無限な存在である。
この意識体(魂)は、自我滅却を目的とした経験を積むためにこの人間界に修業に来るが、有限な存在の物質体(肉体)が消耗しつくし死を迎える。
意識体は、『一般的に』来世へ向かうために一旦は中間世へ向かい、その後来世へ生まれ変わる。
『一般的に』と表現したのは、人間界の修業が完了した人は、生まれ変わる必要がなくなるためである。
次に『過去世-現世-来世』、若しくは、『現世-中間世-来世』のことを三世という。
この法則を理解し、人生の判断基準の一つとして活用して、三つの世を一貫して生きることで初めて正しい人生を生きぬくことが可能になり、真に生き生きとした人生、前向きで積極的な人生を歩めるようになる。
この法則・原理を理解し、人生を達観しなさい。」
‥ということ。 このことを『三世一貫の理』といいます。
信じる、信じないは皆さんの自由です。
なお、合気道開祖は、「この合気道において禊をし、精神の立て直しをするのです。『この肉体は黄金の釜』であります。霊魂をつくり直すことができるのです。」と話されています。
人間界に修業に来た魂を練り直すために必要な肉体のことについて、このように表現されたのだと思います。
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2017年5月8日月曜日
剣の法(Ken no nori)
「剣の法(Ken no nori)」 ‥勝つことを活かすことに、殺すことを創ることに‥。
ありがたい‥。
上級者向けでたいへん難解な本ですが、久しぶりに面白い本に出会えました。
立教大学教授で新陰流武術探究会を主宰されている前田英樹先生の著作です。
でもこの本、注意が必要です。
前田先生独特の哲学者のような説明と武術的専門用語の多さから、人によっては、まったく面白くない(笑)はずです。
前田先生の本は、「剣の思想」、「宮本武蔵五輪の書の哲学」、「独学の精神」、「倫理という力」などを通じて多々影響を受けてきましたが、私にとっては、群を抜いてこの本は面白いと感じています。
年齢を重ねるごとに様々な理由から、薄っぺらな書籍は読むに堪えなくなります。こんなに考えさせられた本は久しぶりですね。
さて、御存じのとおり、タイ捨流剣法は、元々は新陰流です。
タイ捨流は、新陰流二十世の柳生厳長師範が唯一認めた「新陰流の正統」(著書 正傳新陰流より)でもあります。なお、その他の新陰(影)流を名乗る流派は一切正統だとは認めていないようです。
私は、タイ捨流も新陰流も縁により結果的に学ぶことになりましたが、両方を学んだことで、「なぜこのような動きをするのか?」等々、形骸化していると思われる部分の解読にたいへん力になりました。
最後に‥、新陰流も世界に誇れる素晴らしい剣術ですよ。
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ありがたい‥。
上級者向けでたいへん難解な本ですが、久しぶりに面白い本に出会えました。
立教大学教授で新陰流武術探究会を主宰されている前田英樹先生の著作です。
でもこの本、注意が必要です。
前田先生独特の哲学者のような説明と武術的専門用語の多さから、人によっては、まったく面白くない(笑)はずです。
前田先生の本は、「剣の思想」、「宮本武蔵五輪の書の哲学」、「独学の精神」、「倫理という力」などを通じて多々影響を受けてきましたが、私にとっては、群を抜いてこの本は面白いと感じています。
年齢を重ねるごとに様々な理由から、薄っぺらな書籍は読むに堪えなくなります。こんなに考えさせられた本は久しぶりですね。
さて、御存じのとおり、タイ捨流剣法は、元々は新陰流です。
タイ捨流は、新陰流二十世の柳生厳長師範が唯一認めた「新陰流の正統」(著書 正傳新陰流より)でもあります。なお、その他の新陰(影)流を名乗る流派は一切正統だとは認めていないようです。
私は、タイ捨流も新陰流も縁により結果的に学ぶことになりましたが、両方を学んだことで、「なぜこのような動きをするのか?」等々、形骸化していると思われる部分の解読にたいへん力になりました。
最後に‥、新陰流も世界に誇れる素晴らしい剣術ですよ。
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2017年5月1日月曜日
ヒラリー・クリントン氏からのメッセージ
番狂わせとは、まさにこのこと‥、トランプ氏が勝つはずはないと思い、当時は、ニュースさえ気にもとめていませんでした。
‥選挙とは、最後の最後まで分からないものですね。
そんなことを感じたアメリカ大統領選でした。
さて、ヒラリー・クリントン氏が敗北宣言の席で素晴らしい言葉を述べています。
「憲法に基づく民主主義は、私たちの参加を求めます。4年に1度の選挙のときだけではありません。常に参加を求めているのです。だから、できることをやりましょう。私たちが大切にしている理念や価値を前に進めていくために。私たちの経済を富裕層だけでなく、みんなのものにするために。私たちの国を、私たちの地球を守るために‥」
他にも素晴らしい言葉があったのですが、特に若者を鼓舞するメッセージが心に響きました。
「皆さんに、特に若い人たちに聞いて欲しいんです。私は、自分が信じるもののために、生涯をかけて戦ってきました。勝ったことも、負けたこともあります。辛い思いもしました。あなたたちも、勝つこともあれば、負けることもあるでしょう。負けることは辛い。でも、決して、信じることをやめないでください。権利を求めて戦うことは、価値のあることです。やるべき価値のあることなんです」
「私たちは最も高い『ガラスの天井』を打ち破ることはできませんでした。でも、いつか誰かが打ち破るでしょう。そのときが、今、私たちが考えている以上に早いことを望みます。あなたは、価値がある存在で、しかも力強い。あなたの夢を実現する機会を追い求めるに値するんです。そのことを、決して疑わないで‥」
私も、この言葉を若い道場生達に送りたいと考えます。
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2017年4月24日月曜日
ノーベル医学生理学賞 大隅良典教授の言葉
2016年のノーベル医学生理学賞が、大隅良典、東京工業大学栄誉教授(71)に決まりました。
さて、先日、ニュースを見ていましたら、大隈教授のインタビューが流れていましたが、その言葉の一つ一つが味わい深く感じました。
‥ということから参考までに紹介します。
「あんまり競争が好きではありませんので人がよってたかっていることをやるより人がやっていないことをやる方が楽しい。これはサイエンスのある意味では本質であると思っています」、
「皆さんがあまり興味を持たなかった時代に、私はタンパク質の分解の研究を始めた。皆で寄ってたかってやることもサイエンスの一つの在り方だとは思う。しかしそれより、人がやっていないことをやる方が楽しいというのが本質みたいなものだ。誰が一番乗りするかを競うより、誰もやっていないことを見つける喜びの方が大事ではないか」、
「一つだけ強調したいのは、私が研究を始めた時は『病気に役立つ』などと確信して始めたわけではない。基礎研究はそういうものだと認識してほしい」、
「研究にゴールはない」、
「オートファジーの仕組みの解明はまだ3合目で分からないことの方が多い。今後も若い人たちに問題提起を続けていく」、
「静止画像では語れないもの。生命はいつもエネルギーを取り込み、自分の中を維持して初めて成立する。細胞の中で、構成要素が合成と分解などを繰り返して動き回っている。つまり、生命はダイナミックにしか存在しない。そのことの一つの側面がオートファジーだ。細胞の持つ基本的な性質であり、より解明が進むことを期待したい」、
「私自身、もうちょっとオートファジーの生理学を究めたい。いまだに酵母にたくさんのことを問いかけている。それが動物細胞の理解につながってくれればいいなという思いで。若者には、自分で興味のある現象をやってもらい、新しい生物学を作ってほしい」、
私は、このインタビューを聞いて、この受賞を機に実は「何かを訴えたかったのかな?」とも感じましたが、皆さんはどう思われたでしょうか。
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「あんまり競争が好きではありませんので人がよってたかっていることをやるより人がやっていないことをやる方が楽しい。これはサイエンスのある意味では本質であると思っています」、
「皆さんがあまり興味を持たなかった時代に、私はタンパク質の分解の研究を始めた。皆で寄ってたかってやることもサイエンスの一つの在り方だとは思う。しかしそれより、人がやっていないことをやる方が楽しいというのが本質みたいなものだ。誰が一番乗りするかを競うより、誰もやっていないことを見つける喜びの方が大事ではないか」、
「一つだけ強調したいのは、私が研究を始めた時は『病気に役立つ』などと確信して始めたわけではない。基礎研究はそういうものだと認識してほしい」、
「研究にゴールはない」、
「オートファジーの仕組みの解明はまだ3合目で分からないことの方が多い。今後も若い人たちに問題提起を続けていく」、
「静止画像では語れないもの。生命はいつもエネルギーを取り込み、自分の中を維持して初めて成立する。細胞の中で、構成要素が合成と分解などを繰り返して動き回っている。つまり、生命はダイナミックにしか存在しない。そのことの一つの側面がオートファジーだ。細胞の持つ基本的な性質であり、より解明が進むことを期待したい」、
「私自身、もうちょっとオートファジーの生理学を究めたい。いまだに酵母にたくさんのことを問いかけている。それが動物細胞の理解につながってくれればいいなという思いで。若者には、自分で興味のある現象をやってもらい、新しい生物学を作ってほしい」、
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