宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」道場長による武道コラム - サムライハートSamurai Heart。私達は、合気道の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細は、合気道元徳会のホームページをご覧ください。

2017年12月11日月曜日

ジャッキーチェンの呪縛1

 小学生の頃、宮崎市の映画館で初めて見た映画が、ジャッキーチェンの「ヤングマスター」でした。確か小学3年生。


 父の妹が独身の頃、私の姉と共に連れて行ってくれました。
 ちなみに初めて買ってもらったレコードも、この映画のサントラ盤。


 姉は、本当は当時のアイドル“たのきんトリオ”が出演している「ハイティーンブギ」が見たかったはず‥、しかし、そこは仕方なく可愛い弟に譲ってくれたのでしょう。


 それはさておき、映画の感想は、「(ジャッキーチェンに)痺れてしまいました‥」(笑)


 それからは、お年玉などをもらってお金に余裕がある時はバスで、お金が無いときは西都市から自転車で3時間ぐらいかけて映画を見に行きました。もちろん、一日中、ジャッキーチェンの映画三昧。何度も同じ映画を見ました。帰りが遅くなり、よく母に叱られたものです。


 そういえば、父に一度、ジャッキーチェンの「酔拳」、「蛇拳」、「笑拳」の3本立てを見に連れて行ってもらった記憶がありますが、映画の内容は拳法が違うだけでほぼ同じ(笑)、よくつきあってくれたものだと思います。


 学校では、ブルースリー派とジャッキーチェン派で別れていましたが、私はもちろんジャッキーチェン派。拳法の腕はもちろんブルースリーに軍配が上がりそうですが、私にとって魅力的に思えたのはジャッキーチェンでした。


 それはさておき、昨年の春のこと、昼食後に、ある喫茶店の前で若い女性を相手に暴言を吐いている50歳ぐらいの男を発見。


 詳しい状況を理解しようと近づいてみると、正義感から止めに入った一見チンピラ風の男性を交えて乱闘騒ぎに発展‥。


 私と一緒に食事をしていた方の制止を振り切り、乱闘騒ぎの制止作業に入ってしまう私‥。結果、取り押さえて、警察を呼び、事情聴取を受け終了。


 酒の席でその話を同級生にすると「昔から思ってたけど、ジャッキーチェンの映画の見過ぎじゃないの(笑)」と言われてしまいました。


 ドキッ。
 まずい。思い当たる節が多々ある(笑)


 先日、唐沢寿明主演の『イン・ザ・ヒーロー』 (IN THE HERO) を見たところ、一緒に見ていた者から「似ている‥(笑)」の一言。


 残念ながら唐沢寿明さんに似ているという意味ではなく、映画の中で、レストランで娘と食事している時にクレーマーの男性が女性店員に絡んでいたのを制止に入るシーンを見てのこと。周囲はもちろん迷惑だろうが、ついついやってしまう‥、私と同じ行動パターンだ。確かによくある。


 この時も、「ヒーロー者の映画の見過ぎじゃないの(笑)」と言われてしまった私。


 うっ、ひょっとして‥、これは洗脳!?

 
 ‥つづく



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2017年12月4日月曜日

「忍者の武術『龍之秘剣・タイ捨流剣法』Ninja Martial Arts Taisha-ryu Kenpo」の動画をアップしました。

 先日開催した「合気大祭・第2回西都市合気道演武大会」において、忍者の武術『龍之秘剣・タイ捨流剣法』の特別演武を行いましたので、その模様の動画をダイジャストにしてアップしました。

 ぜひ、ご覧ください!


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2017年11月27日月曜日

カエルの楽園

 只今、衝動買いをした本を消化中です(笑)


 今回は、百田尚樹氏の最高傑作と噂される「カエルの楽園」を読んでみました。



 「安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、豊かで平和な国ナパージュに辿り着く。そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる‥」


 具体的には、日本を中心とする東アジア諸国の関係をカエルの国になぞらえて書かれた小説です。 


 近隣諸国との問題は、今に始まったことではありませんが、北朝鮮情勢が緊迫感を増してきている現状では、ぜひ読んでおいていただきたい本です。


 ただ、高尚な本ではなく、また、特に面白くもありません(笑)


 近隣諸国及び日本国憲法等の現実的な問題について、課題提起した本だと思います。


 よろしかったらどうぞ。


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2017年11月20日月曜日

「君にはもうそんなことをしている時間は残されていない 」

 少し時間が出来たので、買っていて読んでいなかった書に手を出してみました。
 恥ずかしながら衝動買いをした本がけっこう積んであります(笑)


 今回は、「君にはもうそんなことをしている時間は残されていない」です。



 
 「時間というのは、誰にとっても命の断片だ。人はこの世に生まれてから、誰もが時計の秒針と共に死に向かって生きている。そして唯一、時間だけは全人類に平等に与えられている」。


 当たり前のことで理解もしているつもりですが、日常の雑事に追われ、時間の使い方について深く考えることを放棄していた気がします。


 人生何が大事かと言えば、やはり生きている時間をどう使うか、逆に言えばそれがその人の人生だとも言えます。


 そして、プロローグにある「1分の遅刻は、相手の命を軽く見た証拠」との言葉にドキッとさせられました。


 確かにそうかもしれませんね。


 違う視点から、遅刻の意味を学ぶことができました。


 時間について考えるよい本です。


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2017年11月13日月曜日

和を貴しとなす

 「和為貴」 (和を貴(たっと)しとなす) 論語


 聖徳太子の十七条憲法の冒頭に掲げた「和をもって貴しとなす」の原文と言われている論語の一節です。


 「和の武道、合気道」の「和」ですが、社会生活を営むには、この「和」というものがたいへん重要になり、また、この和を保つには「礼」が必要となってくることは、社会に出れば、否が応でも体感します。


 それでは、「礼」とは何なのでしょう?


 深く考えれば、人生を無事に生き抜くためのスキルなのかもしれませんが、分かりやすく言えば、「立場をわきまえ、不快感を与えないこと」になるのでしょう。


 さて、先日、懇意にしている国会議員との懇談の席で、「敬語が使えない(使わない?)人が増えている」、「他人に対して基本は敬語! …が崩れている」との話を聞きました。


 しかも、「様々な道の指導者が既に正しい日本語が使えないので…」とのこと。


 …この件に関して、私も眉を顰めることは多々あるのですが、…まぁよくある話なので、さらっと聞き流そうとしたのですが、それを見透かされたように、「武道の指導者であるあなたが、頑張らなくてどうする!」との、軽い一喝!


 もともと礼とは、他人に不快感を与えたがために、様々な仕打ちを受けぬ工夫でもあったわけで、結果、身を守る手段の一つ。


 もちろん、自分を磨いてくれる相手に対する敬意など、ほかにも理由は多々ありますが、このようなことから、武道は礼に始まり礼に終わります。


 このようなことで、「礼を度外視したものは、武道とは呼べません」という意見があったとしたら、それは当然であり、至極ごもっともなのです。


 和を保つにはマナーが肝心。


 私も気をつけます。


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2017年11月6日月曜日

封書を四十までに開け

「封書を四十までに開け」


「“現代の覚者たち 致知出版社”の」覚者の一人、教育者の森信三氏の言葉です。
http://online.chichi.co.jp/category/BOOK/159.html


 さて封書とは?


 どういうことか要約しますと、
 「人は、この世へ送られた使命がある。その使命が何であるかは、神様が使命を記載した封書を一人ひとりに授けているため自らが開封するしか手段はない。それも、遅くとも40歳までに開封しなければダメだ」という意味です。


 さて、「音もなく 香もなく 常に天地(あめつち)は 書かざる経をくり返しつつ」という言葉がありますが、20代の頃からでしょうか? この言葉が頭の片隅から離れず、日々生じる所縁…、その意味を考え続けてきたように思います。


 その結果、ちょっとした“におい”程度ですが、自分の使命を30代半ばぐらいには感じていました。


 道場を開いたのも、もちろんその延長線上にあるからにほかなりません。


 私が道場を開いた年に40歳になりましたので、先ほどの封書の話からすると、天からギッリギリ(笑)で合格証書をいただけたのでしょうか?


 それとも、「この方向に進めばよいのだよ!」と、何者かが背中を後押ししてくれているのでしょうか?


 何かそのような気分です…。


 この本は素晴らしい本です。
 久しぶりに電気が走りました。
 見識のある志の高い人の言葉は重みがありますね。


 今後も変わらず、「いかにこの人生を生ききり、魂を磨き究(極める)めるか」を、武道を通じて考えてまいりたいと思います。


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2017年10月30日月曜日

未萌に極意あり

 「愚者は成時に闇く(くらく)、智者は未萌(みほう)に見る」 戦国策


 「愚かな者とは、悪い物事が起こってきた段階でも、まだ気づかない人物であり、智慧のある者とは、まだ兆し(萌し)が起こった段階であらかじめ察知し、最適な対策を講じることができる人物のことですよ」…という意味でしょう。


 私がよく「高橋師範の名前の『暁』に極意があるんだよ」というのはこの理由からです。


 未萌に見るとは、言わば危険察知能力。
 厳しい実社会を安全に生き抜くためには大事なことです…。


 参考までに「合気とは、敵の仕掛ける技を未然に察知できる能力のことだ」と説明する古武道家もいらっしゃいます。


 確かに敵の仕掛ける技が未然に察知できれば、これに越したことはありませんね。


 なお、この「智者は未萌に見る」は元来、武道家の徳の一つとして重要視されてきたものです。


 さて、社会生活上では、
1.「何となく気になる。または、何となくそんな感じがする」、
2.「自然と周囲から自然とある方向性へ誘導されている」
 …が羅針盤です。


 もちろん、これには空気が読める以上の感覚(嗅覚?)が前提になります。


 このことが理解できる精神状態で、この事実に確信が持てた場合にようやく「見えないものへの感謝」や「おかげさま」の意味が理解できるようになり真の信仰心が生じます。


 このうえで始めて、「智者は未萌に見る」ことが可能になるようです。


 何も宗教の話をしているのではありません(笑)


 古今東西の「覚者」と言われてきた人には、当然のこととして生じる事実ですし、「このことなくして大成することはない」と喝破する空手家も存在します。


 合気道開祖植芝盛平先生の神業も「未萌に見る」ことなくしては不可能でしょう。


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