‥前回からのつづき
私は小学生の頃、暗い映画館で一日中、ジャッキーチェンの映画を見ていました。
私にとって映画の中の彼が憧れの存在だったのです。
気がつくといつの間にやら、私の男としての理想像は、「肉体的にも精神的に強く、そして、真っ直ぐな正義感の持ち主、それに、楽しく、優しい人間性の持ち主」になっていた‥。つまるところ、まさに映画で見るジャッキーチェンだ。
そして、当会の子供の理想像として、「気は優しくて力持ち」を掲げている。うっ、まさに映画の中のジャッキーチェンじゃないか。
確かに理不尽な事を目にすると映画「プロジェクトA」の音楽がいつの間にか脳裏に流れてくる‥(笑) 普段は楽しく温和な性格‥だと思っていますが、理不尽なことを目にすると誰彼構わず注意してしまう自分がいる‥。
昔からそうだ。
意地悪な人、弱い者いじめをする人、立場を利用して威張る人などを見ると「プロジェクトA」の音楽が脳裏に流れてくる(笑)
意地悪な人、弱い者いじめをする人、立場を利用して威張る人などを見ると「プロジェクトA」の音楽が脳裏に流れてくる(笑)
‥というより、それを見逃したら、自分に対して何か気持ち悪いのが本音‥、許せない自分がいる。そして、きっと一緒に行動している者には迷惑をかけているはずだが、実はまったく反省していない自分がいる‥(笑)
やはり、ジャッキーチェンの洗脳による呪縛だ。間違いない(笑)
さて、前置きが長くなりましたが、幼少の頃に自身の目標とする人物像を持つのは大事だと思います。身近な人がよいと思いますが、いなければ歴史上の人物に学ぶべきだと思います。
よく「尊敬する人はお父さん‥」、みたいな一般受けや好感度を狙ったいろんな意味で軽めの回答を聞きますが、私自身は気に入らない(笑) 理想は高くしてほしい。
この件について、日本の黒幕と呼ばれた陽明学者の安岡正篤先生は、下記のように述べています。
「人物学を修める上において、ここに捨てることの出来ない見逃すことの出来ない二つの秘訣がある。 それは極めて明瞭であって、第一に人物に学ぶことであります。つまり吾々の、出来るならば同時代、遡って古代、つまりは古今を通じて、凡そ優れたる人物というのを見逃してはならない。出来るだけ優れた人物に親炙し、時と所を異にして親炙することが出来なければ、古人に学ぶのである」。
※親炙:親しくその人に接して感化を受けること。
「人物の研究というものは抽象的な思想学問だけやっておっては遂げ得られないものです。どうしても具体的に、生きた優れた人物を追求するか、出来るだけそういう偉大なる人物の面白を伝え、魂をこめておる文献に接することであります。その点古典というものは歴史の篩(ふるい)にかかっておりますから特に力があります。つまり私淑する人物を持ち、愛読書を得なければならぬということが人物学を修める根本的、絶対的条件であります」。
※私淑:直接に教えを受けてはいないが、その人を慕い、その言動を模範として学ぶこと。
私の場合は、山岡鉄舟先生、そして、少し主旨が違うが、前述した映画の中のジャッキーチェン(笑)というところ。
彼らの伝記を読み、歴史を知り研究し、生きた過程を深く考える。それが自身の血となり、肉となり、その人の人間性を構築する。
そして、生きていれば良いこと、悪いこと、いろんな何かが起こる。それが人生です。
その時に「彼らならどうするか? どう動くか?」を考える。
それが進むべき方向性、正しい判断の力となります。
どうぞ皆さん、遅すぎることはありません。
私淑する人物を持ち、人生を過たず堂々と生きて欲しいと思います。
きっとそのような人物を後世の人が私淑するのだと思います。
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