福島県郡山市に「三春人形」という張り子の人形がありますが、随分前にテレビでその姿を拝見し一目惚れ‥、その粋で洒落た姿にどんな方が作っているのか興味を持ちました。
この人形は、江戸時代に三春藩で作り始められたそうで、歌舞伎の演目や風俗などを張り子の技を駆使して写実的に表現されており、江戸時代には藩主の庇護のもと、芸術の域に達した作品が数々作られて幕府や他藩への贈答品にもなったとのこと。現在まで、縁起物として古くから親しまれてきたようです。
調べてみると、江戸時代から、作り手は城下町を離れて普段は農業を営む郷士達だったようで、草深い田舎でこのように粋で洒落た人形がどうして誕生したのか不思議に思っていました。
さて先日、その三春人形の職人で16代目橋本アサさん(94歳)が、今も現役の職人として紹介されていました。
17代目の息子(69歳)が、お世辞抜きで今も敵わないというこのおばあちゃんの元気の秘訣は「鍛錬!」、そして「毎日の体操」と語る‥。
作業の合間に握力を鍛えたり、体操したりされているそうです。
その結果、「元気なんだ。どこも痛くない‥」、とのこと。映像のその顔も血色がよく確かに若い!
「(鍛錬・体操を)毎日してんだよ。忘れないんだよ。座ってでもできっから、今日は面倒くさいな、疲れているなと思ってもやらなくちゃ‥」。
我々の世界の鍛錬では、大東流の佐川幸義氏が有名ですが、やはり晩年まで神技を披露されていました。
「身体は消耗品」、‥と考えてしまうと、できるだけ身体を壊さないように「適度な運動以外はやらないほうがいいのかもしれないなぁ‥」と思ってしまいますが、どうも違うようです。
「積極的に鍛える」、この姿勢が大事な気がします。
維持しようとするのではなく「鍛える」!
結局、この「気力」が最後にものをいうのかもしれません。
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