ようやく最後になりました(笑)
今まで紹介した内容より深い内容を記したい思いはあるのですが、キリがありませんのでこの辺で終了いたします。
さて私は、学生時代に事業に失敗して全てを失っての逃亡生活‥、その後は何をやってもうまくいかないことから、サーフボードを片手に海外・国内を問わず各地を転々としていた時期があります。
他人の目には、きっと風来坊の遊び人に見えたことでしょう。
決して、その頃の私を肯定するわけではありませんが、そうするしか生きる手段が無かったように思います。
苦しくて、苦しくて、本当に発狂寸前‥、そうでもしていないと、気が狂いそうだったのです。
その頃でしょうか。天風哲学を知りました。
まだ、その時代は書店で中村天風師の本は紹介本程度しか手にすることはできず、中村氏本人による著作本は天風会に入会しないと購入できませんでした。
なけなしのお金で天風会に入会し、少しずつ全ての本を購入し、むさぼるように読み漁りました。
結果、大海原でもがき続けていた私にどこからか浮き輪が飛んできたような気分‥、本当に「ありがたかった」です。‥でも決してこれだけで救われたわけではありません。
しかし、とりあえず生きるために最低限のものを与えられたという感じ‥と言えば理解してもらえるでしょうか。
それから、先述した「観念要素の更改法」を中心に毎日事細かに実践しました。
もちろんすぐに効果は表れません。それでも毎日実践‥。
そうすると、ふとした或る日、笑顔で冗談を言っている自分に気が付きました。
その瞬間、「あっ‥!?」、現在の幸や不幸は過去のその人自身の心と行動等に原因があること‥など、この世には一貫した永久不変の天地の理(自然界の法則)が存在することを直感しました。そして同時に、その原理に基づいた正しい生き方があることに開眼しました。
そして、それまでの生活を全て見直し、規則正しい生活と読書三昧を送り、もちろん天風哲学を実践しました。「よく続けることができた?」、いやいや元の状態に戻るのが恐ろしくて続けざるをえなかったのが真相です(笑)
その後、高橋師範に師事した際に師範が影響を受けた本の話をしてくれましたが、それは、中村天風著「真人生の探求」でした。びっくりしました。
何でも合気道研心会の畑山師範より譲り受けたそうです。
また、合気道小林道場の小林弘明師範より、中村天風氏の音声入りの講和集のCDをいただきましたが、総師範である小林保雄師範も天風会の会員だと後で知りました。
高橋師範を始め、関係する師範方は、天風哲学の実践者だったのです。
不思議な縁を感じます。
また、高橋師範とは、神道夢想流杖術の師範(東京在住)が同じであったり、‥輪をかけて不思議な縁を感じます。
最後になりますが、古人曰く、「人は、それぞれに応じた舞を舞って人生を終える‥」とか、現在も他の道(武道ではない)への転身のお誘いを受けることがありますが、経験上、あまり向いている道とは思えず‥、きちんとお話し、お断りさせていただいています。
所縁から察するに、私は「合気の舞」を舞いつつ人生を終えるしかなさそうです。
さて、次回からは、別の話題にします。
長い連載になった「合気道と天風哲学」を読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
…終わり
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
https://sites.google.com/site/gentokukai/
◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」
http://gentokukai.blogspot.jp/
◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
http://aikido-gentokukai.blogspot.jp/
◇Youtube「Aikido Gentokukai」チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCs_Khixbq0eEYtQcD27Vdnw