「私達は、今も一歩一歩死に向かって行進している存在‥」。
これだけは間違いのない真理、よっぽど暢気な人でなければ、一度は考えたことがあるはすです。
‥しかし、なかなか実感が伴わないために忘れがちですよね。
さて、二十歳過ぎの頃の挫折以来、つい最近まで、いつ死んでもいいと思っていました。
その挫折を乗り越えようと悩みに悩み、苦しんだ結果、掴み取ったこの世を楽に生き抜く方法、それは、「生死に執着しない生き方」でした。
様々な悩み、それは、究極的に生死に行き当たることに気づいたからです。
このため、余計な物は持たない、どんな人にでもできるだけ親切のありったけをしておく、葬式代程度は貯金しておく、守るべき物(者)は最低限、義理とつきあいはほどほどに、人に見せて恥ずかしいものは所有しない等々、現在も実践を続けています。
結果、様々な意味でのチキンレースには負けたことがありません。
そんな中、30代初期の頃、まだ少しだけ欲が残っていると気づきました。
それは、「いつ死んでもいいけど、犬死にはいやだな」ということ。
「犬死にはいやだ。せめて子犬を助けた‥とか、なにがしかの理由が欲しい」、そう、思っていました。
まだ、名誉欲をぬぐい去ることが出来ていなかったようです。
しかし、これもどうにか工夫して乗り越えたつもりでした。
でも、先日、「これは未だ死ねないな‥」と感じることがあり、再び死というものを意識するようになりました。
死という存在に対する意味と回答は、既に私の中ではできています。
怖いというのではなく、「そうなったら寂しいな」という感じでしょうか。
ただ、もう少し人生を楽しみたくなったというのが本当のところ。
「まずいな-(笑)、せっかく乗り越えてきたのに‥。でも、まぁいいか」(ちょっとした開き直り)という感じです。
そこで気がつきました。
それは、「死というものに対して、気楽になっている」ということ。
「生死に執着しないというのは、いつ死んでもいいということではなく、生にも、死にも、全く執着しないこと」が正解だったようです。
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
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◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
http://aikido-gentokukai.blogspot.jp/
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宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」道場長による武道コラム - サムライハートSamurai Heart。私達は、合気道の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細は、合気道元徳会のホームページをご覧ください。
2016年9月20日火曜日
2016年9月12日月曜日
封書を四十までに開け
「封書を四十までに開け」
“現代の覚者たち 致知出版社”の」覚者の一人、教育者の森信三氏の言葉です。
<参考>
http://shop.chichi.co.jp/item_detail.command?item_cd=159&category_cd=SHOSEKI
封書とは?
要約しますと、
「人は、この世へ送られた使命がある。その使命が何であるかは、神様が使命を記載した封書を一人ひとりに授けているため自らが開封するしか手段はない。それも、遅くとも40歳までに開封しなければダメだ」という意味です。
さて、「音もなく 香もなく 常に天地(あめつち)は 書かざる経をくり返しつつ」という言葉がありますが、20代の頃からでしょうか? この言葉が頭の片隅から離れず、日々生じる所縁…、その意味を考え続けてきたように思います。
その結果、ちょっとした“におい”程度ですが、自分の使命を30代半ばぐらいには感じていました。
道場を開いたのも、もちろんその延長線上にあるからにほかなりません。
私が道場を開いた年がちょうど40歳でしたので、先ほどの封書の話からすると、天からギッリギリ(笑)で合格証書をいただけたのでしょうか?
それとも、「この方向に進めばよいのだよ!」と、何者かが背中を後押ししてくれているのでしょうか?
何かそのような気分です…。
この本は素晴らしい本です。
久しぶりに電気が走りました。
見識のある志の高い人の言葉は重みがありますね。
今後も変わらず、「いかにこの人生を生ききり、魂を磨き究(極める)めるか」を、武道を通じて考えてまいりたいと思います。
“現代の覚者たち 致知出版社”の」覚者の一人、教育者の森信三氏の言葉です。
<参考>
http://shop.chichi.co.jp/item_detail.command?item_cd=159&category_cd=SHOSEKI
封書とは?
要約しますと、
「人は、この世へ送られた使命がある。その使命が何であるかは、神様が使命を記載した封書を一人ひとりに授けているため自らが開封するしか手段はない。それも、遅くとも40歳までに開封しなければダメだ」という意味です。
さて、「音もなく 香もなく 常に天地(あめつち)は 書かざる経をくり返しつつ」という言葉がありますが、20代の頃からでしょうか? この言葉が頭の片隅から離れず、日々生じる所縁…、その意味を考え続けてきたように思います。
その結果、ちょっとした“におい”程度ですが、自分の使命を30代半ばぐらいには感じていました。
道場を開いたのも、もちろんその延長線上にあるからにほかなりません。
私が道場を開いた年がちょうど40歳でしたので、先ほどの封書の話からすると、天からギッリギリ(笑)で合格証書をいただけたのでしょうか?
それとも、「この方向に進めばよいのだよ!」と、何者かが背中を後押ししてくれているのでしょうか?
何かそのような気分です…。
この本は素晴らしい本です。
久しぶりに電気が走りました。
見識のある志の高い人の言葉は重みがありますね。
今後も変わらず、「いかにこの人生を生ききり、魂を磨き究(極める)めるか」を、武道を通じて考えてまいりたいと思います。
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2016年9月5日月曜日
愚者は成時に闇く、智者は未萌に見る
「愚者は成時に闇く(くらく)、智者は未萌(みほう)に見る」 戦国策
「愚かな者とは、悪い物事が起こってきた段階でも、まだ気づかない人物であり、智慧のある者とは、まだ兆し(萌し)が起こった段階であらかじめ察知し、最適な対策を講じることができる人物のことですよ。」
…という意味でしょう。
未萌に見るとは、言わば危険察知能力。
厳しい実社会を安全に生き抜くためには大事なことです…。
参考までに「合気とは、敵の仕掛ける技を未然に察知できる能力のことだ」と説明する古武道家もいらっしゃいます。
確かに敵の仕掛ける技が未然に察知できれば、これに越したことはありませんね。
なお、この「智者は未萌に見る」は元来、武道家の徳の一つとして重要視されてきたものです。
さて、社会生活上では、
1.「何となく気になる。または、何となくそんな感じがする」、
2.「自然と周囲から自然とある方向性へ誘導されている」
…が羅針盤です。
もちろん、これには空気が読める以上の感覚(嗅覚?)が前提になります。
このことが理解できる精神状態で、この事実に確信が持てた場合にようやく「見えないものへの感謝」や「おかげさま」の意味が理解できるようになり真の信仰心が生じます。
このうえで始めて、「智者は未萌に見る」ことが可能になるようです。
何も宗教の話をしているのではありません(笑)
古今東西の「覚者」と言われてきた人には、当然のこととして生じる事実ですし、「このことなくして大成することはない」と喝破する空手家も存在します。
合気道開祖植芝盛平先生の神業も「未萌に見る」ことなくしては不可能でしょう 。
「愚かな者とは、悪い物事が起こってきた段階でも、まだ気づかない人物であり、智慧のある者とは、まだ兆し(萌し)が起こった段階であらかじめ察知し、最適な対策を講じることができる人物のことですよ。」
…という意味でしょう。
未萌に見るとは、言わば危険察知能力。
厳しい実社会を安全に生き抜くためには大事なことです…。
参考までに「合気とは、敵の仕掛ける技を未然に察知できる能力のことだ」と説明する古武道家もいらっしゃいます。
確かに敵の仕掛ける技が未然に察知できれば、これに越したことはありませんね。
なお、この「智者は未萌に見る」は元来、武道家の徳の一つとして重要視されてきたものです。
さて、社会生活上では、
1.「何となく気になる。または、何となくそんな感じがする」、
2.「自然と周囲から自然とある方向性へ誘導されている」
…が羅針盤です。
もちろん、これには空気が読める以上の感覚(嗅覚?)が前提になります。
このことが理解できる精神状態で、この事実に確信が持てた場合にようやく「見えないものへの感謝」や「おかげさま」の意味が理解できるようになり真の信仰心が生じます。
このうえで始めて、「智者は未萌に見る」ことが可能になるようです。
何も宗教の話をしているのではありません(笑)
古今東西の「覚者」と言われてきた人には、当然のこととして生じる事実ですし、「このことなくして大成することはない」と喝破する空手家も存在します。
合気道開祖植芝盛平先生の神業も「未萌に見る」ことなくしては不可能でしょう 。
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2016年8月22日月曜日
人は楽を得んとして苦しむ
「人は楽を得んとして苦しむ」
近所の仙光寺の掲示板に掲載されていたのを散歩中に発見!
…そのとおりですね。
ちっちゃいことや姑息なことは考えず、
無私無偏!!
真っ直ぐ生きたいものです。
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ちっちゃいことや姑息なことは考えず、
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2016年8月8日月曜日
戦氣
「戦氣」(せんき)。
宮本武蔵の書が有名ですね。
戦いに臨んだときの気迫を表現している言葉と言われています。
武蔵の書は、この戦氣の後に「寒流帯月澄如鏡(かんりゅうつきをおびてすむことかがみのごとし)」という唐代の詩人白楽天の詩の一句を付け加えています。
冷たい冬の夜、川面に映る月が鏡のように澄みわたっているという意味でしょう。きっと、澄みわたる心の状態が戦気に通じるといった意味で書かれたのでしょうね。
いわゆる合気道における「すみきり」の境地。
この置物は、今は亡き書道家の押川仁さんから道場開きのお祝いにいただいたお気に入りの品です。
大事にします。
宮本武蔵の書が有名ですね。
戦いに臨んだときの気迫を表現している言葉と言われています。
武蔵の書は、この戦氣の後に「寒流帯月澄如鏡(かんりゅうつきをおびてすむことかがみのごとし)」という唐代の詩人白楽天の詩の一句を付け加えています。
冷たい冬の夜、川面に映る月が鏡のように澄みわたっているという意味でしょう。きっと、澄みわたる心の状態が戦気に通じるといった意味で書かれたのでしょうね。
いわゆる合気道における「すみきり」の境地。
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2016年8月1日月曜日
男の順序
先日、テレビで明治維新の志士たちが学んだ剣術として薬丸(野太刀)自顕流が紹介されていました。
私も生で、幾度となく拝見しましたが、たいへん迫力があります。
特に青少年の心と身体を練り上げるのには、とても素晴らしい剣術だと感じています。
さて、話は変わりますが、薩摩と聞いいて、久しぶりに「薩摩の訓え『男の順序』」を思い出しましたので紹介します。
【薩摩の訓え ~ 男の順序】
一 何かに挑戦し、成功した者
二 何かに挑戦し、失敗した者
三 自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者
四 何もしなかった者
五 何もせずに批判だけしていた者
同じ九州人だからなのでしょうか?
この格付けは適当だと感じますが、皆さんはどのように感じましたでしょうか。
私も生で、幾度となく拝見しましたが、たいへん迫力があります。
特に青少年の心と身体を練り上げるのには、とても素晴らしい剣術だと感じています。
さて、話は変わりますが、薩摩と聞いいて、久しぶりに「薩摩の訓え『男の順序』」を思い出しましたので紹介します。
【薩摩の訓え ~ 男の順序】
一 何かに挑戦し、成功した者
二 何かに挑戦し、失敗した者
三 自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者
四 何もしなかった者
五 何もせずに批判だけしていた者
同じ九州人だからなのでしょうか?
この格付けは適当だと感じますが、皆さんはどのように感じましたでしょうか。
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2016年7月25日月曜日
剣の法(Ken no nori)
「剣の法(Ken no nori)」
‥勝つことを活かすことに、殺すことを創ることに‥。
ありがたい‥。
上級者向けでたいへん難解な本ですが、久しぶりに面白い本に出会えました。
立教大学教授で新陰流武術探究会を主宰されている前田英樹先生の著作です。
でもこの本、注意が必要です。
前田先生独特の哲学者のような説明と武術的専門用語の多さから、人によっては、まったく面白くない(笑)はずです。
前田先生の本は、「剣の思想」、「宮本武蔵五輪の書の哲学」、「独学の精神」、「倫理という力」などを通じて多々影響を受けてきましたが、私にとっては、群を抜いてこの本は面白いと感じています。
年齢を重ねるごとに様々な理由から、薄っぺらな書籍は読むに堪えなくなります。こんなに考えさせられた本は久しぶりですね。
さて、御存じのとおり、タイ捨流剣法は、元々は新陰流です。
タイ捨流は、新陰流二十世の柳生厳長師範が雄一認めた「新陰流の正統」(著書 正傳新陰流より)でもあります。なお、その他の新陰(影)流を名乗る流派は一切正統だとは認めていないようです。
私は、タイ捨流も新陰流も縁により結果的に学ぶことになりましたが、両方を学んだことで、「なぜこのような動きをするのか?」等々、形骸化していると思われる部分の解読にたいへん力になりました。
最後に‥、新陰流も世界に誇れる素晴らしい剣術ですよ。
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
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ありがたい‥。
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立教大学教授で新陰流武術探究会を主宰されている前田英樹先生の著作です。
でもこの本、注意が必要です。
前田先生独特の哲学者のような説明と武術的専門用語の多さから、人によっては、まったく面白くない(笑)はずです。
前田先生の本は、「剣の思想」、「宮本武蔵五輪の書の哲学」、「独学の精神」、「倫理という力」などを通じて多々影響を受けてきましたが、私にとっては、群を抜いてこの本は面白いと感じています。
年齢を重ねるごとに様々な理由から、薄っぺらな書籍は読むに堪えなくなります。こんなに考えさせられた本は久しぶりですね。
さて、御存じのとおり、タイ捨流剣法は、元々は新陰流です。
タイ捨流は、新陰流二十世の柳生厳長師範が雄一認めた「新陰流の正統」(著書 正傳新陰流より)でもあります。なお、その他の新陰(影)流を名乗る流派は一切正統だとは認めていないようです。
私は、タイ捨流も新陰流も縁により結果的に学ぶことになりましたが、両方を学んだことで、「なぜこのような動きをするのか?」等々、形骸化していると思われる部分の解読にたいへん力になりました。
最後に‥、新陰流も世界に誇れる素晴らしい剣術ですよ。
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