参考までにタイ捨流剣法の哲学「三世一貫の理」を紹介します。
多分、タイ捨流の歴史において初めて発表するものだと思いますが、たいへん重要な内容ですので、ぜひ覚えてください。
きっと、人生において何か重要な判断をしなければならない時の指針になると思いますよ。
なお、タイ捨流等の伝統武道、若しくは古武道と言われるものには、生死の境を垣間見た先人たちの素晴らしい教え、哲学、智慧が残っていることに驚かされます。
私もずいぶん助けられましたし、今も助けられています。
内容については、多少宗教哲学的になります。
なお、このような話にアレルギーがある方もいらっしゃるとは思いますが、そのような方には必要のない教えですので、ここから先は読み飛ばしてください。
さて、「三世一貫の理」とは何か?
「人は必ず死ぬ『生き物』である。
人とは、物質体と意識体、つまり『肉体と意識体(魂・心)』それぞれ存在する次元の異なる世界を越えて合一したものであり、死とはその物質体のみが消耗しつくした状態のことをいう。
物質体は、有限な存在で所謂消耗品である。
意識体は、人の死と共に亡くならない無限な存在である。
この意識体(魂)は、自我滅却を目的とした経験を積むためにこの人間界に修業に来るが、有限な存在の物質体(肉体)が消耗しつくし死を迎える。
意識体は、『一般的に』来世へ向かうために一旦は中間世へ向かい、その後来世へ生まれ変わる。
『一般的に』と表現したのは、人間界の修業が完了した人は、生まれ変わる必要がなくなるためである。
次に『過去世-現世-来世』、若しくは、『現世-中間世-来世』のことを三世という。
この法則を理解し、人生の判断基準の一つとして活用して、三つの世を一貫して生きることで初めて正しい人生を生きぬくことが可能になり、真に生き生きとした人生、前向きで積極的な人生を歩めるようになる。
この法則・原理を理解し、人生を達観しなさい。」
‥ということ。 このことを『三世一貫の理』といいます。
信じる、信じないは皆さんの自由です。
なお、合気道開祖は、「この合気道において禊をし、精神の立て直しをするのです。『この肉体は黄金の釜』であります。霊魂をつくり直すことができるのです。」と話されています。
人間界に修業に来た魂を練り直すために必要な肉体のことについて、このように表現されたのだと思いますが、皆さんは、どのようにお考えでしょうか。
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
https://sites.google.com/site/gentokukai/
◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」
http://gentokukai.blogspot.jp/
◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
http://aikido-gentokukai.blogspot.jp/
◇Youtube「Aikido Gentokukai」チャンネル
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