宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」道場長による武道コラム - サムライハートSamurai Heart。私達は、合気道の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細は、合気道元徳会のホームページをご覧ください。

2016年4月18日月曜日

置かれた場所で咲きなさい

 ベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」を読んでみましたが、とても良い本だと思いました。感銘を受けました。


 そこで、著者の渡辺和子さんが講演された内容について紹介します。


 「18歳で洗礼を受け30歳の頃、岡山県のノートルダム修道院に入り、米国・ボストンの修練院に研修に行った。そこでは、小学生でもできる単純作業もさせられた。ある日、食事のため100人分の皿やコップをテーブルに並べていると、修練長から『何を考えて並べていた?』と聞かれた。『何も考えていない』と返すと『時間を無駄にしている』と言われた」、


 「その後、修練長は、『同じ皿を並べるなら一人一人のために祈りながら並べてはどうか』と言った。たとえ単純であっても、愛を込めて作業をできるのは人間だけ。『※時間の使い方は、命の使い方』であり、『つまらない』と思って作業をすれば、その時間だけつまらない、取り返しのつかない時間を過ごすことになる。世の中に『雑用』という用はない。すべての用は、自らの意志で意味を持たせることができるのだ‥」。


 ‥修行者には、よくある話ではあるのですが、『時間の使い方は、命の使い方』の表現に惹きつけられました。


 良く考えれば当たり前のことなのですが、今まで気が付きませんでしたね。
 そのとおりだと思います。
 勉強になりました。



 「‥私の母は、たいへん厳しい人で、欲しい物をねだっても買ってもらえず不自由ばかりしていた。母は『今喜ぶ顔を見ようとは思わない。将来つらいことや苦しいことがあるときに乗り切れる大人に育てる』と言っていた。


 米国の故ケネディ元大統領が好んだ言葉がある。『神から安楽な生活を頂こうとは思わない。どんな生活でも乗り切る力が欲しい‥』


 いかなる状況や場所に置かれたとしても人のせいにせず、懸命に生きることを母から教わった‥」。


 「そして、最後に一言。どんな仕事も雑用と思わず頂いた仕事にふさわしい人間になり、どんなことにも感謝してほしい。『自らがいる故に周りの環境を悪くしてはならない‥』」。


 自分の命をどう使うか?


 生きていく上での「新たな視点」を与えられた気がします。


 私もこのような話のできる有益な指導者になりたいと心より感じました。


 よかったら「置かれた場所で咲きなさい」を読んでみてください。
 

 実にためになる本です。


【リンク】
◇合気道元徳会(西都道場)
https://sites.google.com/site/gentokukai/


◇合気道元徳会道場長コラム「合気の舞」
http://gentokukai.blogspot.jp/


◇Youtube「Aikido Gentokukai」チャンネル
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