私の拙い文章力でどこまで伝えられるか分かりませんが、可能な限り分かりやすく解釈してみます。
それではまず、先週の続きで「差別智」と「無差別智」の理解を…。
『差別智とは?』
普通の人が物事を認識し理解する能力。分別智(ふんべつち)とも言う。
常に善と悪、有ると無い、陰と陽、○と×など、対立する概念で分析・区別して判断する普通の人の知恵のこと。
『無差別智とは?』
仏の智慧、無分別智(むふんべつち)とも言う。
差別智を超越し、物事を正しく見る能力。ちなみに「仏とは、完全な智慧を得た者」のこと。簡単にいうと悟った人の智慧のこと。
なお、無差別智は、上記が転じて直感的にひらめく智慧のことを指す場合もあります。
さて、人間という生き物は、“基本的に”生きてきた過程、教育、親の考え方などで、善・悪、正・邪などの基準を徐々に身に着けていくものです。
しかし、本来は、善・悪、正・邪など、これらに「実体はない」のです。
ここが大事なポイント!
その人の培ってきた価値観などがそれを善か悪か、正か邪に振り分けるだけなのです。
よくある例としては、それらを「好き・嫌い」だけで判断している場合もありますね。
それはさておき重要なのは、「実体がない」ことが「ピーン!!」と理解できた瞬間がいわゆる『悟りの瞬間』であり、かつ『無差別智に至った瞬間』だということなのです。
「悟り」とは、本来は『「差」取り』の意味で、それまで、ただの現象だけでしかない物事に対して、善悪・正邪等々に分別(差)して判断していたものが、その瞬間から、物事をありのままに、そのままに見ることができるようになるということ。
ここに触れ得た瞬間から、ようやく物事が正しく見えるようになるのです。
それまでは、サングラス(自我のフィルター)をかけて物事を見ているような感じと言えば良いのか…。
表現はイマイチかもしれませんが、まぁ、遠からずだと思います。
‥つづく
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