心法の稽古について説明します。
まずは、心というものは、「晴れ晴れとしているのが『本来の姿』」だと理解することが肝心です。
次に自分の心について、感情を交えずに客観的に観察し、「心が青空」状態になっていない場合は、下記1~3のいずれかが該当すると思われますので、その内容に応じて対処します。
1.生命エネルギーが不足(赤字)している場合
2.ショッキングな出来事に遭遇した場合や燃え尽き症候群に陥った場合
3.十悪「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」により心が曇っている場合
1の生命エネルギー(気)の不足が原因の場合は、呼吸法や気功法などにより赤字分のエネルギーを補いましょう。また、栄養価の高い食品を摂取し、積極的に休養するよう努めましょう。
呼吸法や気功法の本質は、いわゆる「気の赤字」を黒字化するためのものです。長期休暇を取る場合によく「充電する」と表現したりしますが、見える人から見ると本当に生命エネルギーを充電しています。なお、呼吸法や気功法の詳細については、別の機会に譲ります。
2のショッキングな出来事に遭遇した場合、燃え尽き症候群に陥った場合などに一種の虚脱状態になる場合があります。よく「心にポッカリ穴が‥」がというのがこのことです。失恋もこの類に該当します。
これは、体を動かす大本である意識体が活動をほぼ休止している状態のことです。自身の心を納得させるための作業「心の切り替え」が必要なので、症状にもよりますが一定の時間が必要な場合が多いようです。
このような場合、一見「根性がない」、「甘えている」と言う風に見えてしまいがちですので、活動できない状況にある者に対し、結果的に無理強いさせる結果になり、余計ややこしくしている感がありますので注意が必要です。歯がゆいですけど、周囲の人は大らかに接し、本人自体は、多少開き直る必要があるようです。
このような期間は、旅行に行く、いろんな映画を観る、様々な本を読み漁る等々、「気分一新」に努めるべき時期です。その場合に信じてほしいのが、この期間は、とても辛い時期ですが、「少しずつ成長している期間」でもあるということ。具体的には「自我が少なくなりつつある時期」であること。なお、特別な場合を除き、身体を動かす元となる意識体が気分一新しさえすれば自然と活動を始めるようです。
また、いわゆる「立ち直りが早い人」とは、自身の心を納得させる切り替え作業が速い人のことですが、立ち直りが遅い人でも経験を積み重ねることでこれが可能になります。
若い方は悩んでいる時間がありますので、臆病にならず、積極的に棘の多い門松を何度もくぐり、さらにはたくさん赤っ恥をかき(笑)、思いっきり失敗しときましょう。
徐々に立ち直り方が速くなりますので将来きっと得しますよ(笑)
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