結局、不遇な時期の原因とは、①「運気のバイオリズムによるもの」と②「自分の蒔いた種が実を着けたもの」の2種類に分かれます。
この両者、実は時期がよく重なります。
このため、辛い試練の時期になりがちです。
①の場合は、それぞれのバイオリズムを理解し、それぞれの運気に応じて対応すべきです。これは、合気道の体捌きに通じるものがありますよね。これが本当の意味の活人剣ですので、心も身体も居着かないよう対応しましょう。
やっかいなのが②の「自分の蒔いた種が実を着けたもの」の場合です。
結局、自分で蒔いた種は、自分で刈り取らねばならないのがこの世界の法則です。
苦悩や煩悶とは、「すべてその人の過去から現在までにいたる行為・思い・想念・感情などが悪因となり、ある時期に機が熟して現象化するときに生じる苦しみ」のことです。
ちなみに般若心経の一つの解釈として、人間は観自在な菩薩である存在であり、その人の想いというものは、基本的に現象化する力を持っていると話される方もいらっしゃいます。
具体的には、善い想いを描けば、善いことが現象化し、悪い想いを描けば、悪いことを現象化させる力を持った存在だということ。また、見方を変えれば、この世には、このような法則性があるということ‥、結局、その人の想いが人生を形づくるということです。
しかし、それがいかに辛いことであれ、「自分の蒔いた悪因がいったん現象化すれば、その悪因は全て消え去った」ものと理解、そして確信し、決してマイナスに受け取らずに、「消え去ったならば必ずこれからよくなっていく!」、これを信念化して人生を歩んでほしいと思います。
そして、「二度とその悪因を掴まない」こと、
これがとても重要です。
具体的には、悪いことが現象化してしまったら、「あぁ(汗)、私が以前、悪因となる悪い想いを発したためにこのようなことが起こってしまった‥。しかし、いったん起こってしまったのであれば、その悪因が消えたも同然。もう気にしないぞ! これからは絶対に良くなる」と『善い想いを発することが大事』です。
しかし実際は、その逆をやりがちですよね。
例えば、「あぁ(汗)、私が以前、悪因となる悪い想いを発したためにこのようなことが起こってしまった‥。私の人生悪いことだらけ、きっとこれからも悪いことが続くのだろう。自分は何も悪いことをしていないのに‥。それもこれも、あの人達のせいだ‥」等々‥、
これがさらに悪因をつくった状態です。
また、昔の悪因を再び掴んだ状態とも言えます。
これをやると再び悪因を蒔き散らすことになりますので、絶対にやるべきではありません。
悪いことが起こったら、「これも私が発した悪い想いが現象化してしまったのだな‥(反省)、しかし、いったん現象化したら、その悪因が消え去ったも同然。これからは絶対に善くなる!」と善い想いを発するよう心掛けましょう。
‥つづく
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