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2016年4月25日月曜日

亀の子たわし強健法(上)

 先日、テレビで俳優の高橋英樹さんが健康法について熱く語られていました。


 高橋氏は、芸能生活55年で、現在72歳。この年齢であの若さ。


 実は、「あの若さの秘訣はなんなのか?」と、以前から気になっていました。


 高橋氏は、幼少の頃病弱だったようで、以前に「これまで様々な健康法を実行してきた」と何かの雑誌で読んだことがありますが、今回、その一端を公開されました。


 そしたらなんと「亀の子たわし健康法」‥。

<参考>
http://archive.is/TNdSi





 実は、私もやっています‥。


 少し違うのが、高橋さんは、乾布摩擦のツールとして亀の子たわしを使用。


 私は、お風呂で体を洗うツールとして亀の子たわしを使用、‥の違いです。


 でも、これで確信がもてました。私はここ数年鼻風邪程度しか病気をしていないですし、寝込むのは二日酔いのみ‥。


 やっぱり健康にいいように感じます。


 具体的なやり方は、私の場合、一番大きいサイズの亀の子たわしで全身を洗うだけです。


 しかし、初めは少し痛い‥。


 買ったばかりのたわしは毛の先端が尖っていて痛いので、お湯につけたあとにタイル、石、コンクリートなどでこすって毛先を柔らかくするなどのちょっとした手間は必要になります。


 効果としては、全身の血行が良くなり皮膚が強靭になりますよ。


‥つづく



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2016年4月18日月曜日

置かれた場所で咲きなさい

 ベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」を読んでみましたが、とても良い本だと思いました。感銘を受けました。


 そこで、著者の渡辺和子さんが講演された内容について紹介します。


 「18歳で洗礼を受け30歳の頃、岡山県のノートルダム修道院に入り、米国・ボストンの修練院に研修に行った。そこでは、小学生でもできる単純作業もさせられた。ある日、食事のため100人分の皿やコップをテーブルに並べていると、修練長から『何を考えて並べていた?』と聞かれた。『何も考えていない』と返すと『時間を無駄にしている』と言われた」、


 「その後、修練長は、『同じ皿を並べるなら一人一人のために祈りながら並べてはどうか』と言った。たとえ単純であっても、愛を込めて作業をできるのは人間だけ。『※時間の使い方は、命の使い方』であり、『つまらない』と思って作業をすれば、その時間だけつまらない、取り返しのつかない時間を過ごすことになる。世の中に『雑用』という用はない。すべての用は、自らの意志で意味を持たせることができるのだ‥」。


 ‥修行者には、よくある話ではあるのですが、『時間の使い方は、命の使い方』の表現に惹きつけられました。


 良く考えれば当たり前のことなのですが、今まで気が付きませんでしたね。
 そのとおりだと思います。
 勉強になりました。



 「‥私の母は、たいへん厳しい人で、欲しい物をねだっても買ってもらえず不自由ばかりしていた。母は『今喜ぶ顔を見ようとは思わない。将来つらいことや苦しいことがあるときに乗り切れる大人に育てる』と言っていた。


 米国の故ケネディ元大統領が好んだ言葉がある。『神から安楽な生活を頂こうとは思わない。どんな生活でも乗り切る力が欲しい‥』


 いかなる状況や場所に置かれたとしても人のせいにせず、懸命に生きることを母から教わった‥」。


 「そして、最後に一言。どんな仕事も雑用と思わず頂いた仕事にふさわしい人間になり、どんなことにも感謝してほしい。『自らがいる故に周りの環境を悪くしてはならない‥』」。


 自分の命をどう使うか?


 生きていく上での「新たな視点」を与えられた気がします。


 私もこのような話のできる有益な指導者になりたいと心より感じました。


 よかったら「置かれた場所で咲きなさい」を読んでみてください。
 

 実にためになる本です。


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2016年4月11日月曜日

八卦掌と意拳、そして合気道(下)

 最後に意拳(大成拳ともいいます)について書いてみたいと思います。


 歴史的なことや基本的なことは下記の参考でご確認ください。


<参考>
http://www.h2.dion.ne.jp/~shokubak/yiquan2.htm

http://www.h2.dion.ne.jp/~shokubak/yiquan3.htm


 さて、意拳ですが、日本では太気拳、正式には太気至誠拳法といったほうが分かりやすいかもしれません。


 太気拳創始者の澤井健一先生が戦前、意拳創始者の王向齊先生に学び、日本に持ち帰って新たに創始したのが太気拳です。しかし、その頃は拳法を集大成させたという意味から意拳ではなく大成拳と言われていたようですね。


 この拳法は、厳格な型を学ぶ「形意拳」から生まれたのですが、型がありません。
 型を廃止したというほうが正確でしょう。


 王向齊は本質論者であったようで、極端なことを言えば、型を廃して気功で本質的な動きを練り、そして組み手だけというなんとも一見単純な拳法を編み出しました。


 しかし、困ったことに逆に難解になってしまいました。


 例えば、どう突けばいいのですか? と質問すれば、


 「あなた自身が叩きやすいように」と返答がきます。


 最近はボクシングを取り入れた北京の「姚宗勲」先生の影響でボクシング的な突きを教える道場が多いようですが、本質的には突き方さえ決まった型がありません。


 突き方一つとってもその人の体質や気質によりそれぞれ異なる! ‥という考え方なのです。


 さて、その意拳、形意拳から生まれたのですが、形意拳には全く似ていません。


 どちらかというと白鶴拳(特に食鶴拳)に似ています。


 これは、王向齊先生が中国全土で武者修行を行い、その土地、その土地で挑戦者を募り、試しあうことで少しずつ自身の拳法を改良してきたためだと思われます。


 この武者修行中に白鶴拳、梅花拳、少林拳(心意把)には負けたことがあるようで、これらの拳法は特に研究したそうです。


 しかし、一番研究したのはどうも八卦掌のようです。


 程派八卦掌の創始者である程廷華とは実際に交流があったようで、八卦掌修行者に対して「八卦掌は単換掌と双換掌だけをじっくり研究・修行しなさい。後は必要ない」と助言しています。


 以前にも書きましたが、八卦掌の型は、各流派間でかろうじて似ている場合があるのが型の1~2本目の単換掌と双換掌なのです。


 これらはとても簡単で短い動きの型です。

 特に単換掌なんかは歩いていて方向転換するだけなので、型と表現してよいものかは疑問なぐらいです。


 いったい董海川自身の八卦掌は、どのような武術だったのでしょうか?


 興味が尽きません‥。


 意拳の王向齊先生が八卦掌を研究していたらしいとの話はしましたが、ここで意拳と八卦掌の共通点を述べてみます。


 意拳は、
 站樁→摩擦歩(歩法)→試力→発力→推手→散手(組手)→武器術


 八卦掌は、
 站樁→走圏→換掌式→走圏(歩法)→八母掌→掌法変化→推手→散手(組手)→武器術
 ※流派により異なります。


 具体的には両武術共に武器術を除くと、
 気功法 → 歩法(気功) → 技術鍛練 → 推手 → 組手


 ‥これだけのようです。
 無駄のないシンプルな武術‥。


 見た目的には全く異なりますが、本質的には同じ武術だと考えられます。


 もちろん意拳は站樁(気功)重視、八卦掌は歩法(気功)重視で修練の比重の置き方は異なりますが、両者ともに内功重視であることは間違いないので、きっと王向齊先生が八卦掌をヒントに武者修行で出会った他の武術を取り入れながら意拳を構成していったのではないかと考えられます。


 また、意拳は八卦掌の修練形式を、よりシンプルにしていったとも言えないでしょうか?


 ちなみに王向齊先生は「太極拳の動きや修練方法の無駄?」に対して「形骸化していて使えない」と痛烈な批判を繰り返しています。


 私は、太極拳には太極拳の良いところがあると思うのですが、実際に中国全土で戦ってきた王向齊先生としては、レベルの低い師範が使えない技術や無駄な修練方法について大家気取りをして教えているのが耐えられなかったのでしょう‥。


 しかし、八卦掌と意拳、両者ともにとらえどころのない武術ですね。


 この二つの拳術は、中国武術の精華、そして最高峰と言われるように境地的にもかなり高い武術だと思います。


 単純に言うと、


 中国武術の粋を集めたのが八卦掌や意拳、
 日本武術の粋を集めたのが合気道、


 ‥だと勝手に思っています。


 きっと両者共にそこが魅力なのでしょう。


‥完


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2016年4月4日月曜日

八卦掌と意拳、そして合気道(中)

 空手で例えると、剛柔流のサンチンや少林流系統のナイファンチ(鉄騎)は、誰が見てもほぼ同じです。


 また、形意拳の五行拳、十二形拳も個性はあるがほぼ同じ。


 通背拳、八極拳、太極拳‥、風格や速度の違いはあれど、演武を見たらほぼ「これは何拳!」と分かります。


 しかし、八卦掌はよく分からない。


 円をくるくる回る走圏だけは共通しますが、八卦掌なのに蹴りが主体の流派があるのはまだ許せるほうで、困ったことには地面を転げまわる流派まであったりする‥(笑)


 「これはなぜ?」


 結局、武名の高い董海川には入門者が絶えなく、しかも入門者は、既に道場主だったり、その道の大家といわれる人物ばかりだったそうです。


 このため董海川は、「各入門者が学んできた武術を演武させて、その武術を八卦掌の理合を基軸に再構成させ、そして走圏の法を伝えた」というのが真理のようです。


 ちなみに走圏の法とは、歩くタイプの気功法で道教の一派の修練法です。。

 
 武術的効果も高いと思います。


 結局、武術の理に合わないところを正してやり、武の道理を理解せしめたということでしょう。


 このため、蹴りの多い武術を学んできた入門者の流派には蹴りが多く、また、地面を転がる武術を学んできた入門者の流派は、地面を転がる技が残っているということなのです。


 さて、このような話を聞くと植芝先生と神道自然流空手開祖の小西康裕先生の逸話を思い出します。


 空手・古武道など様々な武術を修練してきた小西先生、有名な植芝先生に指導を受けることになりました。


 植芝先生の前で、空手の型を披露したのですが、植芝先生は納得しない様子‥。


 それから、植芝先生の示唆(体さばき)をヒントに型を見直し、再度植芝先生の前で演武することになりましたが、そこでようやく認めていただけたとのことです。


 これも、八卦掌開祖董海川の伝説に似ていますね。


 お二人ともそれだけ高い境地だったのでしょう。


 さて、面白いのが山岡鉄舟先生‥。


 自身が印可を受けた剣・禅・書だけでなく、落語家や男芸者(太鼓持ち)などにも指導しており、さらには、なんと明治天皇に帝王学まで授けています。


 凄い男がいたものです。


 こういう話を聞いて思い出すのが、仙台藩に伝わっていた抜剣(ぬぼこ)影山流の十九世である天野菊之助先生です。


 有名な天野先生に既に名の通っていた一刀流の剣客が入門することになりました。


 天野先生は、この剣客には、影山流の技は教えることなく、一刀流の型を一本一本演武させ、剣の道理に合わない部分を修正し、影山流の伝書を授けたといいます。


 国や時代が異なっても、一芸を極めた名人の見識は同じようです。


 資料が乏しいので断言はできませんが、新陰流開祖である上泉伊勢守信綱も同様な指導をされていたような感じがします。


 「ある一定の技(理合)の伝授をして、後は勝手にやんなさい」という風に見受けられる気がするのは私だけではないでしょう。


 さて、ある古武道の師範が言っていたのを思い出しますが、


 演武を見て「あの演武しているのは、○○師範のお弟子さんですね」と見透かされたら、「師範も弟子もつまらない証拠」と言っていました。


 極論ですので、このとおりには受け取れませんが、この師範が言わんとすることは、その師範の悪いところについて「本質的なことではない形式的なことを中心に教えていた可能性がある」こと。そして、弟子の悪いところは、「本質的なことを学ばずに師範の悪い癖を学んでいた可能性がある」ことだと思います。


 額面どおりには受け取りませんが、これも一つの見識だと思います。


 なお、下記のコラムは八卦掌の理解を深めるには、なかなか面白いことが書いてあります。参考までにどうぞ。

<参考>
http://www.h2.dion.ne.jp/~shokubak/baguazhang2.htm


‥つづく


【リンク】
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2016年3月28日月曜日

八卦掌と意拳、そして合気道(上)

 中国武術に八卦掌と意拳という新しい拳法があります。


<参考>
八卦掌
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%8D%A6%E6%8E%8C
意拳
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%8F%E6%8B%B3


 特に学んだわけではないのですが、なぜかこの二つの流派に惹かれ研究を続けてきました。


 さて、この二つの流派の共通点が面白い。


 「型(形・套路)がない」のです。


 こう書くと「八卦掌はあのくるくる回る有名な型があるじゃないか?」と言われてしまいそうですね。


 でも本質は「型がない!」のです。


 八卦掌の各流派を比較したことがある方ならご理解いただけると思うのですが、創始者董海川から学び伝えたという型が円周上を歩くという共通点以外は全くと言っていいほど異なっているのです。


 代表的な八母掌という8本の型は、かろうじて1本目と2本目は似ている場合もありますが、3本目以降はまったくのバラバラです。


 解き明かす鍵は、同じく「合気道には型がない」と言った合気道開祖の武術の本質論に行き着くようです。


 しかし、こう言うと、「合気道には、いつもやっているたくさんの型があるじゃないか!」


 ‥とお叱りを受けそうですが、本質的には型はなく「理合」しかありません‥。私はそう思っています。


 理合とは道理です。
 

 他の表現では、「勝つ道理、勝つ法則」のこと。


 合気道の技術の一つひとつは、あくまでその理合の表現でしかありません。
 

 このため、昔の師範の技は「同じ人にならったと思えないほどバラバラ」で、凄く個性的ですね。


 しかし、最近は本部系統の動きが多くなっているので、それぞれの師範系列独特の個性は失われつつあるようです。


 少し寂しい気もしますが、個性とは一つの癖でもありますので、このことが「良いことなのか? 悪いことなのか?」と聞かれるとて少々難しい問題だと思います。


 よく「合気道は剣から生まれた」、「合気道は剣と槍の動き」、「合気道は剣を持てば剣、杖を持てば杖、あらゆる武の再現が可能である」等々、剣などの武器術についての共通性が語られます。


 基本的に日本武術は、剣の身体運動を機軸に展開してきたので、もちろん動きは似ています。


 ‥がしかし、合気道の動きの「全て」が武器術の動きと一致しているとは思えません。


 以上のような理由から先進的な師範方が「剣・杖の型」などを合気道の身体運動から開発したり、他の武道(居合、神道夢想流など)を取り入れたりして疑問点を無くそうと努力されています。


 面白い取り組みですよね。


 私も各師範の講習会等に参加して学んだことがありますが、解釈も個性的でたいへん勉強になりました。


 しかし、何かしっくりしない自分がいました。
 違和感と言っていいかもしれません。


 その後、私も様々な古武道を学び剣・槍・その他の武器術を学びましたが、合気道と一致する部分もあれば、そうでない部分も多く、正直、迷いました。


 しかし、境地が高いといわれる古武道流派(剣・槍など)との共通点はやはりある。


 それは「理合」です。


 勝つ道理だけは共通しています。


 このようなことから、合気道は剣の身体運動から生まれたのではなく「合気道は、日本武道の粋である剣と槍の理合から生まれた」というのが正しい表現ではないかと考えています。
 

 結局、合気道というものは「理合だけの武術である」というのが私の考えです。


‥つづく



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2016年3月22日火曜日

喜び

 この前、「嬉しいことといったら何?」


 …と聞かれて、


 「今の心境では、『新たな刺激』なのかな…」と答えました。


 決していい加減に答えたわけではありません。
 きっと感動するようなことに巡り合うことが少なくなったからだと思います。


 この新たな刺激とは、例えて言えば、「考えても見なかった新たな視点を与えられたような時」です。


 最近では、中国武術の八卦掌の本を何気なく読んでいたら、通常の武術では、「我 →← 敵」の関係だが、八卦掌の場合は「我」の心身を相手に限りなく「敵」に合わせていくことで、「我と敵との関係が無くなる‥」と台湾の武術家が話されていました。


 「んっ‥、これって合気道?」


 魂が喜ぶ(震える)瞬間と言えばよいのか?


 こういう瞬間が一番嬉しいです。

 
 うっ、まずい‥、書いていて恥ずかしくなりました。


 ‥自分は相当な変わり者なのでしょうね(笑)


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2016年3月7日月曜日

良いことをやりすぎるのは悪いこと‥

 中国語のことわざで、「うー ちぃ びぃ ふぁん」。


 どんな字を書くのか分かりません(笑)


 意味は、「良いことをやりすぎるのは悪いこと‥」だそうです。


 納得!


 確かにそういう場合もありますね。


 少し考えさせられました。






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