聖徳太子の十七条憲法の冒頭に掲げた「和をもって貴しとなす」の原文と言われている論語の一節です。
「和の武道、合気道」の「和」ですが、社会生活を営むには、この「和」というものがたいへん重要になり、また、この和を保つには「礼」が必要となってくることは、社会に出れば、否が応でも体感します。
それでは、「礼」とは何なのでしょう?
深く考えれば、人生を無事に生き抜くためのスキルなのかもしれませんが、分かりやすく言えば、「立場をわきまえ、不快感を与えないこと」になるのでしょう。
さて、先日、懇意にしている国会議員との懇談の席で、「敬語が使えない(使わない?)人が増えている」、「他人に対して基本は敬語! …が崩れている」との話を聞きました。
しかも、「様々な道の指導者が既に正しい日本語が使えないので…」とのこと。
…この件に関して、私も眉を顰めることは多々あるのですが、…まぁよくある話なので、さらっと聞き流そうとしたのですが、それを見透かされたように、「武道の指導者であるあなたが、頑張らなくてどうする!」との、軽い一喝!
もともと礼とは、他人に不快感を与えたがために、様々な仕打ちを受けぬ工夫でもあったわけで、結果、身を守る手段の一つ。
もちろん、自分を磨いてくれる相手に対する敬意など、ほかにも理由は多々ありますが、このようなことから、武道は礼に始まり礼に終わります。
このようなことで、「礼を度外視したものは、武道とは呼べません」という意見があったとしたら、それは当然であり、至極ごもっともなのです。
和を保つにはマナーが肝心。
私も気をつけます。
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」
◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
◇Youtube「Aikido Gentokukai」チャンネル