参考までにタイ捨流剣法の哲学「三世一貫の理」を紹介します。
多分、タイ捨流の歴史において初めて発表するものだと思いますが、たいへん重要な内容ですので、ぜひ覚えてください。
きっと、人生において何か重要な判断をしなければならない時の指針になると思いますよ。
なお、タイ捨流等の伝統武道、若しくは古武道と言われるものには、生死の境を垣間見た先人たちの素晴らしい教え、哲学、智慧が残っていることに驚かされます。
私もずいぶん助けられましたし、今も助けられています。
内容については、多少宗教哲学的になります。
なお、このような話にアレルギーがある方もいらっしゃるとは思いますが、そのような方には必要のない教えですので、ここから先は読み飛ばしてください。
さて、「三世一貫の理」とは何か?
「人は必ず死ぬ『生き物』である。
人とは、物質体と意識体、つまり『肉体と意識体(魂・心)』それぞれ存在する次元の異なる世界を越えて合一したものであり、死とはその物質体のみが消耗しつくした状態のことをいう。
物質体は、有限な存在で所謂消耗品である。
意識体は、人の死と共に亡くならない無限な存在である。
この意識体(魂)は、自我滅却を目的とした経験を積むためにこの人間界に修業に来るが、有限な存在の物質体(肉体)が消耗しつくし死を迎える。
意識体は、『一般的に』来世へ向かうために一旦は中間世へ向かい、その後来世へ生まれ変わる。
『一般的に』と表現したのは、人間界の修業が完了した人は、生まれ変わる必要がなくなるためである。
次に『過去世-現世-来世』、若しくは、『現世-中間世-来世』のことを三世という。
この法則を理解し、人生の判断基準の一つとして活用して、三つの世を一貫して生きることで初めて正しい人生を生きぬくことが可能になり、真に生き生きとした人生、前向きで積極的な人生を歩めるようになる。
この法則・原理を理解し、人生を達観しなさい。」
‥ということ。 このことを『三世一貫の理』といいます。
信じる、信じないは皆さんの自由です。
なお、合気道開祖は、「この合気道において禊をし、精神の立て直しをするのです。『この肉体は黄金の釜』であります。霊魂をつくり直すことができるのです。」と話されています。
人間界に修業に来た魂を練り直すために必要な肉体のことについて、このように表現されたのだと思いますが、皆さんは、どのようにお考えでしょうか。
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宮崎県西都市を中心に活動している宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」道場長による武道コラム - サムライハートSamurai Heart。私達は、合気道の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいと考えています。興味のある方は、ぜひ一度見学にお越しください。詳細は、合気道元徳会のホームページをご覧ください。
2016年7月19日火曜日
2016年7月11日月曜日
日本人は幸せなのだろうか‥
清貧な暮らしぶりから、「世界一貧しい大統領」と呼ばれていたウルグアイの前大統領ホセ・ムヒカさんが来日されました。
そして、訪問した大学での講演での言葉。
「人生で最も重要なことは勝利することではなく、転ぶたびに起き上がることです。そして、自分の意思を持って生きることです」、
そして、日本人について一言、
「日本人は、勤勉で地とても優しい。しかし、若者は夢を持てなくなっていると聞きました。果たして日本人は幸せなのだろうかと自問しました」、とのことです。
私の海外を巡っての感想では、日本ほど安全で快適に生活できる国はありません。
しかし、幸福は本人の心の尺度の問題。
結局のところ、「道ばたに花が咲いた」、「今日の夕焼けがきれい」、「ちょっとした気遣いを喜ばれた」など、小さなことに感謝できる人が幸せなんだろうと思います。
宗教家が「感謝!」をよく口にされるのもこういった理由からでしょうね。
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そして、訪問した大学での講演での言葉。
「人生で最も重要なことは勝利することではなく、転ぶたびに起き上がることです。そして、自分の意思を持って生きることです」、
そして、日本人について一言、
「日本人は、勤勉で地とても優しい。しかし、若者は夢を持てなくなっていると聞きました。果たして日本人は幸せなのだろうかと自問しました」、とのことです。
私の海外を巡っての感想では、日本ほど安全で快適に生活できる国はありません。
しかし、幸福は本人の心の尺度の問題。
結局のところ、「道ばたに花が咲いた」、「今日の夕焼けがきれい」、「ちょっとした気遣いを喜ばれた」など、小さなことに感謝できる人が幸せなんだろうと思います。
宗教家が「感謝!」をよく口にされるのもこういった理由からでしょうね。
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2016年7月4日月曜日
非切の太刀5(終わり)
‥前回からの続き
武道において、人を投げたり、痛めたりするという段階も必要なのかもしれませんが、結局のところ、真の武道では、そのようなことは二の次です。
真の武道とは、明鏡止水の境地を求め、無心で修練し心身を浄化することが目的です。
結果、武道は、神道における「禊」と同じ概念になるのでしょう。
ここが理解できて初めて、「最大の敵は自分自身の心‥」という意味が理解できることでしょう。
道とは、常に正しい心の状態を求めるものですが、大事なことは、いったんこの正しい心の状態、「真の自然体」に至ったならば、「心がもともと持っていた働きを取り戻し、本来の活動を始めだす」ということです。
これを私は、「魂の発動」と呼んでいます。
どのような現象が起きるかと言いますと、「落ちる飛行機には乗ら(れ?)なくなる」、「ネズミ取り(警察の取り締まり)にはかからない」、「なんとなく振り返ったら事故から免れた」等々、テレビや雑誌で「奇跡」と紹介されているようなことが身の回りで起こり始めます。
そして、自然体の人は決して騙すことはできませんので、「なんとなく怪しい人、危険!」と感じて、詐欺などには一切ひっかからなくなります。
これは、心が持っている本来の機能であり、十悪が心の機能を発揮させなくしていただけです。非切りの太刀を習慣化することで、この機能が蘇ります。
そして、この心の状態を維持し続けると、このようなことは日常茶飯事になり、当人にとっては奇跡なんかではなく当たり前のことに感じることでしょう。
最後に‥、合気道界では、このような「邪心をはらい清めた精神状態」のことを『魂の比礼振り』(こんのひれぶり)と呼び、転じてこの精神状態から発する自己防御作用(魂の発動)のことも同様に“魂の比礼振り”と表現します。
この“魂の比礼振り”は、剣でいうところの、一刀流の「夢想剣」や直心影流の極意である「直心」と同じものだと私は見ています。
非切の太刀とは、心の非を斬る太刀、
最後の敵はあくまで自分の心‥、日々是修業ですね(笑)
‥終わり
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武道において、人を投げたり、痛めたりするという段階も必要なのかもしれませんが、結局のところ、真の武道では、そのようなことは二の次です。
真の武道とは、明鏡止水の境地を求め、無心で修練し心身を浄化することが目的です。
結果、武道は、神道における「禊」と同じ概念になるのでしょう。
ここが理解できて初めて、「最大の敵は自分自身の心‥」という意味が理解できることでしょう。
道とは、常に正しい心の状態を求めるものですが、大事なことは、いったんこの正しい心の状態、「真の自然体」に至ったならば、「心がもともと持っていた働きを取り戻し、本来の活動を始めだす」ということです。
これを私は、「魂の発動」と呼んでいます。
どのような現象が起きるかと言いますと、「落ちる飛行機には乗ら(れ?)なくなる」、「ネズミ取り(警察の取り締まり)にはかからない」、「なんとなく振り返ったら事故から免れた」等々、テレビや雑誌で「奇跡」と紹介されているようなことが身の回りで起こり始めます。
そして、自然体の人は決して騙すことはできませんので、「なんとなく怪しい人、危険!」と感じて、詐欺などには一切ひっかからなくなります。
これは、心が持っている本来の機能であり、十悪が心の機能を発揮させなくしていただけです。非切りの太刀を習慣化することで、この機能が蘇ります。
そして、この心の状態を維持し続けると、このようなことは日常茶飯事になり、当人にとっては奇跡なんかではなく当たり前のことに感じることでしょう。
最後に‥、合気道界では、このような「邪心をはらい清めた精神状態」のことを『魂の比礼振り』(こんのひれぶり)と呼び、転じてこの精神状態から発する自己防御作用(魂の発動)のことも同様に“魂の比礼振り”と表現します。
この“魂の比礼振り”は、剣でいうところの、一刀流の「夢想剣」や直心影流の極意である「直心」と同じものだと私は見ています。
非切の太刀とは、心の非を斬る太刀、
最後の敵はあくまで自分の心‥、日々是修業ですね(笑)
‥終わり
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2016年6月27日月曜日
非切の太刀4
自分の心が「青空」状態になっていない場合は、下記1~3のいずれかが該当すると思われますので、その内容に応じて対処します。なお、1~2の解消法については、既に前述しました。
1.生命エネルギーが不足(赤字)している場合
2.ショッキングな出来事に遭遇した場合や燃え尽き症候群に陥った場合
3.十悪により心が曇っている場合
上記の「3」に該当する場合は、客観的に自分の心を観察し、十悪「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」が心を曇らせていないかを照らし合わせます。
十悪が関係していると判断できれば、その原因を探り、自身の心を納得させる作業を行います。逐一コツコツと実践するのがコツなのですが、やりすぎると精神的に病む恐れがあるので、初めの頃は習慣(癖)にしていく程度の意識でやるのがよいと思います。
次は、心を曇らす原因を作らないよう「何をするにおいても、そこに感情をはさまない訓練」をします。例えば、「あれやっといて‥」と言われた場合、素直に「はい」と行動に移し、一瞬も「面倒だな‥」とか「いいよなー、言うばっかりで‥」とは一切考えない(笑)工夫(修業)をする。これを「超作」と言います。
そして、最終的には、敵を前にしても真っ新な心境で対峙できるか? 常に明鏡止水の境地で技が練れるか? そこのところを武道で練りに練ります。ここが武道の妙味だと思います。一番難しく、一番面白いところです。
一度そこに至ったら、武を練りながら心を綺麗にするという作業が主になってくるので、武道は全て「練武洗心」が稽古の中心になるはずです。なお、ここに至った人が「道を歩む人」と言えます。
そして、これが合気道が競技を行わない大きな理由の一つです。
競技を行う武道、若しくはスポーツは、武道本来の目的である「明鏡止水の境地を目指すこと」や「見性悟道」など、最も大事なこの点が疎かになりやすく、また、勝ち負けにとらわれすぎるなど、さらに業(ごう)を増やす結果になりがちなので注意が必要です。
これは競技武道がダメというわけではなく、要は塩梅の問題です。
また、競技を行わない武道がよいというわけでもなく、この場合も現実から乖離していくなど問題も多々あるようです。
‥つづく(次回で終了)
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1.生命エネルギーが不足(赤字)している場合
2.ショッキングな出来事に遭遇した場合や燃え尽き症候群に陥った場合
3.十悪により心が曇っている場合
上記の「3」に該当する場合は、客観的に自分の心を観察し、十悪「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」が心を曇らせていないかを照らし合わせます。
十悪が関係していると判断できれば、その原因を探り、自身の心を納得させる作業を行います。逐一コツコツと実践するのがコツなのですが、やりすぎると精神的に病む恐れがあるので、初めの頃は習慣(癖)にしていく程度の意識でやるのがよいと思います。
次は、心を曇らす原因を作らないよう「何をするにおいても、そこに感情をはさまない訓練」をします。例えば、「あれやっといて‥」と言われた場合、素直に「はい」と行動に移し、一瞬も「面倒だな‥」とか「いいよなー、言うばっかりで‥」とは一切考えない(笑)工夫(修業)をする。これを「超作」と言います。
そして、最終的には、敵を前にしても真っ新な心境で対峙できるか? 常に明鏡止水の境地で技が練れるか? そこのところを武道で練りに練ります。ここが武道の妙味だと思います。一番難しく、一番面白いところです。
一度そこに至ったら、武を練りながら心を綺麗にするという作業が主になってくるので、武道は全て「練武洗心」が稽古の中心になるはずです。なお、ここに至った人が「道を歩む人」と言えます。
そして、これが合気道が競技を行わない大きな理由の一つです。
競技を行う武道、若しくはスポーツは、武道本来の目的である「明鏡止水の境地を目指すこと」や「見性悟道」など、最も大事なこの点が疎かになりやすく、また、勝ち負けにとらわれすぎるなど、さらに業(ごう)を増やす結果になりがちなので注意が必要です。
これは競技武道がダメというわけではなく、要は塩梅の問題です。
また、競技を行わない武道がよいというわけでもなく、この場合も現実から乖離していくなど問題も多々あるようです。
‥つづく(次回で終了)
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2016年6月20日月曜日
非切の太刀3
今回は、少し脱線します。
結局、不遇な時期の原因とは、①「運気のバイオリズムによるもの」と②「自分の蒔いた種が実を着けたもの」の2種類に分かれます。
この両者、実は時期がよく重なります。
このため、辛い試練の時期になりがちです。
①の場合は、それぞれのバイオリズムを理解し、それぞれの運気に応じて対応すべきです。これは、合気道の体捌きに通じるものがありますよね。これが本当の意味の活人剣ですので、心も身体も居着かないよう対応しましょう。
やっかいなのが②の「自分の蒔いた種が実を着けたもの」の場合です。
結局、自分で蒔いた種は、自分で刈り取らねばならないのがこの世界の法則です。
苦悩や煩悶とは、「すべてその人の過去から現在までにいたる行為・思い・想念・感情などが悪因となり、ある時期に機が熟して現象化するときに生じる苦しみ」のことです。
ちなみに般若心経の一つの解釈として、人間は観自在な菩薩である存在であり、その人の想いというものは、基本的に現象化する力を持っていると話される方もいらっしゃいます。
具体的には、善い想いを描けば、善いことが現象化し、悪い想いを描けば、悪いことを現象化させる力を持った存在だということ。また、見方を変えれば、この世には、このような法則性があるということ‥、結局、その人の想いが人生を形づくるということです。
しかし、それがいかに辛いことであれ、「自分の蒔いた悪因がいったん現象化すれば、その悪因は全て消え去った」ものと理解、そして確信し、決してマイナスに受け取らずに、「消え去ったならば必ずこれからよくなっていく!」、これを信念化して人生を歩んでほしいと思います。
そして、「二度とその悪因を掴まない」こと、
これがとても重要です。
具体的には、悪いことが現象化してしまったら、「あぁ(汗)、私が以前、悪因となる悪い想いを発したためにこのようなことが起こってしまった‥。しかし、いったん起こってしまったのであれば、その悪因が消えたも同然。もう気にしないぞ! これからは絶対に良くなる」と『善い想いを発することが大事』です。
しかし実際は、その逆をやりがちですよね。
例えば、「あぁ(汗)、私が以前、悪因となる悪い想いを発したためにこのようなことが起こってしまった‥。私の人生悪いことだらけ、きっとこれからも悪いことが続くのだろう。自分は何も悪いことをしていないのに‥。それもこれも、あの人達のせいだ‥」等々‥、
これがさらに悪因をつくった状態です。
また、昔の悪因を再び掴んだ状態とも言えます。
これをやると再び悪因を蒔き散らすことになりますので、絶対にやるべきではありません。
悪いことが起こったら、「これも私が発した悪い想いが現象化してしまったのだな‥(反省)、しかし、いったん現象化したら、その悪因が消え去ったも同然。これからは絶対に善くなる!」と善い想いを発するよう心掛けましょう。
‥つづく
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結局、不遇な時期の原因とは、①「運気のバイオリズムによるもの」と②「自分の蒔いた種が実を着けたもの」の2種類に分かれます。
この両者、実は時期がよく重なります。
このため、辛い試練の時期になりがちです。
①の場合は、それぞれのバイオリズムを理解し、それぞれの運気に応じて対応すべきです。これは、合気道の体捌きに通じるものがありますよね。これが本当の意味の活人剣ですので、心も身体も居着かないよう対応しましょう。
やっかいなのが②の「自分の蒔いた種が実を着けたもの」の場合です。
結局、自分で蒔いた種は、自分で刈り取らねばならないのがこの世界の法則です。
苦悩や煩悶とは、「すべてその人の過去から現在までにいたる行為・思い・想念・感情などが悪因となり、ある時期に機が熟して現象化するときに生じる苦しみ」のことです。
ちなみに般若心経の一つの解釈として、人間は観自在な菩薩である存在であり、その人の想いというものは、基本的に現象化する力を持っていると話される方もいらっしゃいます。
具体的には、善い想いを描けば、善いことが現象化し、悪い想いを描けば、悪いことを現象化させる力を持った存在だということ。また、見方を変えれば、この世には、このような法則性があるということ‥、結局、その人の想いが人生を形づくるということです。
しかし、それがいかに辛いことであれ、「自分の蒔いた悪因がいったん現象化すれば、その悪因は全て消え去った」ものと理解、そして確信し、決してマイナスに受け取らずに、「消え去ったならば必ずこれからよくなっていく!」、これを信念化して人生を歩んでほしいと思います。
そして、「二度とその悪因を掴まない」こと、
これがとても重要です。
具体的には、悪いことが現象化してしまったら、「あぁ(汗)、私が以前、悪因となる悪い想いを発したためにこのようなことが起こってしまった‥。しかし、いったん起こってしまったのであれば、その悪因が消えたも同然。もう気にしないぞ! これからは絶対に良くなる」と『善い想いを発することが大事』です。
しかし実際は、その逆をやりがちですよね。
例えば、「あぁ(汗)、私が以前、悪因となる悪い想いを発したためにこのようなことが起こってしまった‥。私の人生悪いことだらけ、きっとこれからも悪いことが続くのだろう。自分は何も悪いことをしていないのに‥。それもこれも、あの人達のせいだ‥」等々‥、
これがさらに悪因をつくった状態です。
また、昔の悪因を再び掴んだ状態とも言えます。
これをやると再び悪因を蒔き散らすことになりますので、絶対にやるべきではありません。
悪いことが起こったら、「これも私が発した悪い想いが現象化してしまったのだな‥(反省)、しかし、いったん現象化したら、その悪因が消え去ったも同然。これからは絶対に善くなる!」と善い想いを発するよう心掛けましょう。
‥つづく
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2016年6月13日月曜日
非切の太刀2
心法の稽古について説明します。
まずは、心というものは、「晴れ晴れとしているのが『本来の姿』」だと理解することが肝心です。
次に自分の心について、感情を交えずに客観的に観察し、「心が青空」状態になっていない場合は、下記1~3のいずれかが該当すると思われますので、その内容に応じて対処します。
1.生命エネルギーが不足(赤字)している場合
2.ショッキングな出来事に遭遇した場合や燃え尽き症候群に陥った場合
3.十悪「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」により心が曇っている場合
1の生命エネルギー(気)の不足が原因の場合は、呼吸法や気功法などにより赤字分のエネルギーを補いましょう。また、栄養価の高い食品を摂取し、積極的に休養するよう努めましょう。
呼吸法や気功法の本質は、いわゆる「気の赤字」を黒字化するためのものです。長期休暇を取る場合によく「充電する」と表現したりしますが、見える人から見ると本当に生命エネルギーを充電しています。なお、呼吸法や気功法の詳細については、別の機会に譲ります。
2のショッキングな出来事に遭遇した場合、燃え尽き症候群に陥った場合などに一種の虚脱状態になる場合があります。よく「心にポッカリ穴が‥」がというのがこのことです。失恋もこの類に該当します。
これは、体を動かす大本である意識体が活動をほぼ休止している状態のことです。自身の心を納得させるための作業「心の切り替え」が必要なので、症状にもよりますが一定の時間が必要な場合が多いようです。
このような場合、一見「根性がない」、「甘えている」と言う風に見えてしまいがちですので、活動できない状況にある者に対し、結果的に無理強いさせる結果になり、余計ややこしくしている感がありますので注意が必要です。歯がゆいですけど、周囲の人は大らかに接し、本人自体は、多少開き直る必要があるようです。
このような期間は、旅行に行く、いろんな映画を観る、様々な本を読み漁る等々、「気分一新」に努めるべき時期です。その場合に信じてほしいのが、この期間は、とても辛い時期ですが、「少しずつ成長している期間」でもあるということ。具体的には「自我が少なくなりつつある時期」であること。なお、特別な場合を除き、身体を動かす元となる意識体が気分一新しさえすれば自然と活動を始めるようです。
また、いわゆる「立ち直りが早い人」とは、自身の心を納得させる切り替え作業が速い人のことですが、立ち直りが遅い人でも経験を積み重ねることでこれが可能になります。
若い方は悩んでいる時間がありますので、臆病にならず、積極的に棘の多い門松を何度もくぐり、さらにはたくさん赤っ恥をかき(笑)、思いっきり失敗しときましょう。
徐々に立ち直り方が速くなりますので将来きっと得しますよ(笑)
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まずは、心というものは、「晴れ晴れとしているのが『本来の姿』」だと理解することが肝心です。
次に自分の心について、感情を交えずに客観的に観察し、「心が青空」状態になっていない場合は、下記1~3のいずれかが該当すると思われますので、その内容に応じて対処します。
1.生命エネルギーが不足(赤字)している場合
2.ショッキングな出来事に遭遇した場合や燃え尽き症候群に陥った場合
3.十悪「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」により心が曇っている場合
1の生命エネルギー(気)の不足が原因の場合は、呼吸法や気功法などにより赤字分のエネルギーを補いましょう。また、栄養価の高い食品を摂取し、積極的に休養するよう努めましょう。
呼吸法や気功法の本質は、いわゆる「気の赤字」を黒字化するためのものです。長期休暇を取る場合によく「充電する」と表現したりしますが、見える人から見ると本当に生命エネルギーを充電しています。なお、呼吸法や気功法の詳細については、別の機会に譲ります。
2のショッキングな出来事に遭遇した場合、燃え尽き症候群に陥った場合などに一種の虚脱状態になる場合があります。よく「心にポッカリ穴が‥」がというのがこのことです。失恋もこの類に該当します。
これは、体を動かす大本である意識体が活動をほぼ休止している状態のことです。自身の心を納得させるための作業「心の切り替え」が必要なので、症状にもよりますが一定の時間が必要な場合が多いようです。
このような場合、一見「根性がない」、「甘えている」と言う風に見えてしまいがちですので、活動できない状況にある者に対し、結果的に無理強いさせる結果になり、余計ややこしくしている感がありますので注意が必要です。歯がゆいですけど、周囲の人は大らかに接し、本人自体は、多少開き直る必要があるようです。
このような期間は、旅行に行く、いろんな映画を観る、様々な本を読み漁る等々、「気分一新」に努めるべき時期です。その場合に信じてほしいのが、この期間は、とても辛い時期ですが、「少しずつ成長している期間」でもあるということ。具体的には「自我が少なくなりつつある時期」であること。なお、特別な場合を除き、身体を動かす元となる意識体が気分一新しさえすれば自然と活動を始めるようです。
また、いわゆる「立ち直りが早い人」とは、自身の心を納得させる切り替え作業が速い人のことですが、立ち直りが遅い人でも経験を積み重ねることでこれが可能になります。
若い方は悩んでいる時間がありますので、臆病にならず、積極的に棘の多い門松を何度もくぐり、さらにはたくさん赤っ恥をかき(笑)、思いっきり失敗しときましょう。
徐々に立ち直り方が速くなりますので将来きっと得しますよ(笑)
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2016年6月6日月曜日
非切の太刀1
梅雨入りに伴い、少し蒸し暑くなりましたね‥。
この暑さで、稽古のモチベーションが下がっていらっしゃる方はいませんか?
また、新年度の気疲れで気分が盛り上がらない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方には、特に道場に通わなくても日常生活でできる「心法の稽古」をオススメします。武道とは、何も道場で体を動かすだけが能ではありません。
今回は、一番重要だと思う「非切(ひきり)の太刀」を紹介します。
これは、鹿島神傳直心影流五代目の神谷伝心斎(直光)が晩年、剣術について、「これまでの全ての試合は外道であった。己を捨て、直心で行い、邪心を絶たねば自然に悖る」と考え、極意を得るための稽古法として伝えたものだと言われています。
さて、この非切の太刀とは“切るに非ずの太刀”ではなく、“自分の非を切り捨てる太刀”のことで、具体的には、心を乱す己の邪心(非)である「十悪」を切り捨てていく作業のこと。なお、この場合の十悪とは、仏教の十悪(殺生、偸盗、邪淫‥)とは異なります。
この場合の十悪は、「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」のことであり、いわゆる邪念・邪心・妄念といった心が乱れる原因を指します。
武道的に言えば「心が居着いた十の状態」のこと。
これらは全て心を曇らすものであり、“心が本来持っている機能を発揮できない状態”、または“心のありがたさを失わせるもの”だと言えます。
武道や禅の世界で言うところの「無念夢想」、「明鏡止水」、「三昧の境地」等とは、これら十悪を全て掃(祓)い清めた状態のことであり、また、私は直心影流の極意「直心」についても上記と同じ意味だと見ています。
なお、私はこの状態を“心が青空”と表現し、「常に心が青空のように澄み切った状態を維持する」ことを心掛けるように指導していますが、嬉しいことに子供達もけっこう理解してくれているような気がします。
「稽古とて ほかに求むる道もなし 心の塵をはらうばかりぞ」
(示現流開祖 東郷重位が師から教わったという歌)
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
https://sites.google.com/site/gentokukai/
◇合気道元徳会ブログ「合気の舞」
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◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
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この暑さで、稽古のモチベーションが下がっていらっしゃる方はいませんか?
また、新年度の気疲れで気分が盛り上がらない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方には、特に道場に通わなくても日常生活でできる「心法の稽古」をオススメします。武道とは、何も道場で体を動かすだけが能ではありません。
今回は、一番重要だと思う「非切(ひきり)の太刀」を紹介します。
これは、鹿島神傳直心影流五代目の神谷伝心斎(直光)が晩年、剣術について、「これまでの全ての試合は外道であった。己を捨て、直心で行い、邪心を絶たねば自然に悖る」と考え、極意を得るための稽古法として伝えたものだと言われています。
さて、この非切の太刀とは“切るに非ずの太刀”ではなく、“自分の非を切り捨てる太刀”のことで、具体的には、心を乱す己の邪心(非)である「十悪」を切り捨てていく作業のこと。なお、この場合の十悪とは、仏教の十悪(殺生、偸盗、邪淫‥)とは異なります。
この場合の十悪は、「我慢、過信、貪欲、怒り、恐れ、危み、疑い、迷い、侮り、慢心」のことであり、いわゆる邪念・邪心・妄念といった心が乱れる原因を指します。
武道的に言えば「心が居着いた十の状態」のこと。
これらは全て心を曇らすものであり、“心が本来持っている機能を発揮できない状態”、または“心のありがたさを失わせるもの”だと言えます。
武道や禅の世界で言うところの「無念夢想」、「明鏡止水」、「三昧の境地」等とは、これら十悪を全て掃(祓)い清めた状態のことであり、また、私は直心影流の極意「直心」についても上記と同じ意味だと見ています。
なお、私はこの状態を“心が青空”と表現し、「常に心が青空のように澄み切った状態を維持する」ことを心掛けるように指導していますが、嬉しいことに子供達もけっこう理解してくれているような気がします。
「稽古とて ほかに求むる道もなし 心の塵をはらうばかりぞ」
(示現流開祖 東郷重位が師から教わったという歌)
【リンク】
◇宮崎合気道会グループ「合気道元徳会」
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◇合気道元徳会道場長コラム「サムライハート」
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